先日、ふくらはぎの扁平母斑（アザ）の切除を行いました。
扁平母斑はアザの一種で生まれつきある場合が多く、思春期に
なってから生じる場合もあります。
治療の第一選択は、レーザー照射（ルビーレーザーかＱスイッチ対ルビーレーザー）
ですが、レーザー照射でも取れないことが多いです。
まずは、何回かレーザー治療を行ってみて効果がない場合は、外科的な治療になります。

今回の症例の方は２か所の病院でレーザー照射の治療を受け、効果が無かった
ため、当院での切除術を希望されました。

上の写真は、薄いアザなので大きさと輪郭をはっきりさせるため、周りをペンで
描記しました。
アザの大きさはさほど大きくありませんが、部位が皮膚の伸展性が悪い
ふくらはぎなので、２回に分割して切除することにしました。

上の写真は１回目のアザ切除術の術前と術後です。

皮下剥離を広範囲にしたので、内出血しました。
内出血は術後２週間目には消えているでしょう。傷跡も今後日にちの経過とともに
目立たなくなっていきます。
刺青除去と同じ方法ですが、アザそのものが刺青のように目立つものではないので
手術には気を使いました。

内出血でわかりにくいですが、術後はまだアザの部分が少しだけ残っています。
２回目の手術は約４か月後の予定です。