横浜で働く美容外科院長の美容整形ここだけの話

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横浜美容クリニック院長 白井邦雄が、美容整形の症例のご紹介や解説、美容整形に関する話題、日々の出来事などをお届けするブログです。

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  • にきび
2015.08.26

背中のニキビ治療

今回はニキビについてお話いたします。

「ニキビ」というと、思春期の顔に出来るニキビのことを思い浮かべる方が

多いでしょうが、案外背中のニキビで悩んでいる方が結構多いのです。

背中は顔に次いでニキビが出来やすい部位です。

皮膚が厚く、特に角質が厚いため、治療が非常に困難で

悪化すると背中全体にニキビが広がり、色素沈着等の跡が残り易い部位なので、

早めの治療が必要です。

また、背中のニキビは顔のニキビと異なり、アクネ菌ではなくマラセチア菌が原因となります。

元々背中は皮脂の分泌量が多く、マラセチア菌の増殖が起こり易い部位です。

そこに皮膚の乾燥、ストレスなどによる皮脂の分泌量の増加によって悪化します。

背中のニキビに対する治療も顔と同じく角栓の除去と抗菌剤の二本立てで

行っていきます。

角栓とは、皮脂の分泌量が多すぎて、排泄が追いつかなく毛穴が詰まってしまった状態です。

いくら菌を排除しても、この角栓(毛穴の詰まり)が無くならないと根本的な治療にはなりません。

この角栓の除去にはサリチル酸マクロゴールのピーリングが非常に有効です。

下の写真の症例は高校生になったばかりのハイティーンの女性です。

大人のニキビと違って元々皮脂の分泌が盛んな時期なので、

なかなか治療の効果が現れ難く、苦労しました。

では、経過の写真をお見せしましょう。

Skp前 Skp前2

ピーリング開始前とピーリング3回目の写真です。

背中上半分にニキビが点在し、色素沈着も見られます。

3回の治療では目立った効果がまだ見られません。

Skp前3 Skp後

ピーリング6回目と9回目の写真です。

6回目の頃より明らかにニキビの数が減り始め、ようやく効果が現れてきました。

9回目の頃には、色素は多少残っていますが、ニキビは見当たりません。

 

背中のニキビ治療は、皮膚の角質が厚いので顔よりは回数がかかりますが、

今回の症例は、まだ年齢が若くニキビが出来やすい思春期だったため

なおさら回数がかかってしまいました。

でも、サリチル酸マクロゴールのピーリングと最新の抗菌剤の併用で確実に良くなりました。

大人になっても背中のニキビが治らなくて悩んでいる方が結構大勢いらっしゃいます。

特に結婚式を控えている方は、ウエディングドレスを着るので悩みは深刻です。

直前の治療では間に合いません。

早めの治療をお勧めします。

 

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