横浜で働く美容外科院長の美容整形ここだけの話

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横浜美容クリニック院長 白井邦雄が、美容整形の症例のご紹介や解説、美容整形に関する話題、日々の出来事などをお届けするブログです。

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  • フェイスリフト(切開リフト)
  • 70代の症例
2018.06.27

フェイスリフトとリガメント (画像あり)

美容外科各院のHPのフェイスリフトの解説には必ず「SMAS」という

言葉が出てきます。

顔の筋肉を覆っている表在性筋膜群(superficial musculo aponeurotic system)

のことを意味します。

以前はフェイスリフトを行う際には皮膚だけでなく、このSMASを同時に

引き上げることが流行でした。

SMASを同時に引き上げないフェイスリフトはフェイスリフトにあらず、とまで

いう医師もいたほどでした。(ほとんどの場合は必要ですが、中には必要でない

例もある、と私は思いますが・・・)

 

でも最近のHPの解説を見ると「リガメント」という言葉が必ず出てくるように

なりました。10年前のフェイスリフトの解説にはなかった言葉です。

フェイスリフトの手術法が進歩する中で「リガメント」という支持じん帯の

存在が明らかになり、このリガメントが皮膚を筋肉、さらには骨にしっかりと

繋ぎ止めているのです。リガメントがある部分の皮膚は、いくら引っ張っても動きません。

つまり、この強力なリガメント(じん帯)を切り離さないと、皮膚を十分に引き上げ

られないことがわかってきたのです。

女性イラスト(リガメント)リガメントBリガメントC

上の左の図はリガメントが存在する部分を示したものです。

右の2枚の図は、皮下を剥離する際リガメントを切離するところを示したものです。

場合によっては、切離したリガメントの一部をSMASに再固定することもあります。

したがって現在では皮下の十分な剥離とその際のリガメントの処理、SMASの

引き上げがフェイスリフトを行う際の重要なポイントになています。

フェイスリフト2

フェイスリフト2側b前後完

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