前回は刺青除去の分割手術例をお話ししましたが、今回は現在進行形の
刺青除去の症例をご紹介します。

最初は男性のふくらはぎの刺青除去、1回目の手術例です。

ふくらはぎは皮膚の進展性が最も悪い部位で、注意が必要です。

上の写真の大きさの刺青の場合、二の腕等他の部位であれば１回で除去可能
でしょうが、ふくらはぎの場合は絶対に１回では取りきれません。

もっと大きな刺青であれば、手術不可能な場合もあります。

次は二の腕全周にわたる大きな刺青除去の症例です。
幅が１０ｃｍ以上もあるので、最低３回の分割手術が必要です。

１本の傷跡にしたい、という本人の希望で、ぐるっと一周切除縫縮しました。

術前と1週間後の表側、裏側の写真です。もちろん表面は縫っていません。

二の腕の場合長軸方向は皮膚の進展性が良いのですが、横軸方向はなかなか
皮膚が寄らないので苦労しました。

・・・この後腰痛が悪化しています・・・

下はアップの写真ですが、本人の「傷跡がきれいですね～！」の一言で
一瞬腰痛が軽くなりました。

２例とも来年に２回目の刺青除去の予定です。

完全に無くなれば、大手を振って温泉やプールにも行けるのです。
私も湿布とお灸をしながら、患者さんのために頑張らなければ！

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