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2026年2月3日

糸によるフェイスリフト(糸リフト)とは?仕組みとメリットをわかりやすく解説

「切らずに若返りたい」「ダウンタイムが少ない施術を探している」そんな願いから注目されているのが「糸によるフェイスリフト(糸リフト)」です。特殊な医療用の糸を使って顔のたるみを引き上げるこの施術は、自然な仕上がりや即効性を求める30〜50代の女性を中心に人気を集めています。一方で、「効果がすぐ切れるのでは?」「失敗例が怖い」といった不安の声も少なくありません。

そこで今回は、糸リフトの仕組みや効果、メリット・デメリット、糸の種類、施術の流れまでをわかりやすく解説します。施術を検討する前に、信頼できる情報でしっかりと理解を深め、自分に合った選択ができるようにしましょう。

目次

フェイスリフトとは?

フェイスリフトとは、加齢によって生じる顔のたるみを引き上げ、若々しい印象を取り戻すための美容施術のことです。施術は主に、切らずに糸を挿入する「糸リフト」と、皮膚を切開して行う「切開リフト」に大別され、それぞれ特徴や効果に違いがあります。たるみの程度や希望する仕上がり、ダウンタイムへの許容度に応じて適した方法を選ぶことが重要です。

なかでも、近年は日常生活への影響を抑えやすい糸リフトの需要が高まっています。どちらの方法でも、リフトアップ効果に加えて肌のハリ感の改善も期待できるため、自分に合った施術を見極めることが満足度につながります。まずは各施術の仕組みやメリット・注意点をよく理解しておきましょう。

糸リフトと切開リフトの違い

糸リフトと切開リフトの主な違いは、施術時にメスを使用するかどうかにあります。糸リフトは、皮下に特殊な糸を挿入して物理的にたるみを引き上げる方法で、メスを使わないためダウンタイムが短く、傷跡もほとんど目立ちません。これに対して、切開リフトは皮膚を切開してから引き上げるため、より高いリフト効果長期間の持続性が期待できる一方で、術後の腫れや内出血、傷のケアなど負担が大きくなる傾向があります。

そのため、軽度なたるみで自然な変化を望む方には糸リフトが適しており、深いたるみや根本的な改善を目指す場合は切開リフトの方が向いています。それぞれに異なるメリットと注意点があるため、自身の悩みの程度やライフスタイル、求める効果を考慮しながら選ぶことが大切です。

糸によるフェイスリフト(糸リフト)の仕組み

糸リフトで使用する糸には「コグ」と呼ばれる棘状の突起が付いており、皮下の脂肪層や靭帯にしっかり引っかかることで、下がった輪郭を高い位置で固定する仕組みになっています。また、挿入した糸は体内で徐々に吸収されていく過程でコラーゲンの生成も促進されるため、肌のハリや弾力の向上にもつながります。

使用される糸にはPDO・PCL・PLLAといった吸収性の素材があり、それぞれ持続期間やリフト力に違いがあります。メスを使わずに施術できるため傷跡が目立ちにくく、比較的ダウンタイムが短いのも特徴です。

糸リフトに使われる糸の種類

糸リフトに使用される糸には、いくつかの種類があり、それぞれ効果の持続期間や仕上がりの特性に違いがあります。選ぶ糸の種類によって、リフトアップの強さや肌へのなじみ方も変わってくるため、素材ごとの特徴を理解することが大切です。ここでは、代表的な糸の種類とその特徴について紹介します。

PDO(ポリジオキサノン)系の糸

PDO糸は、医療用の縫合糸としても使われる吸収性素材で、安全性の高さから糸リフトで最も一般的に採用されています。リフトアップ効果は比較的穏やかですが、コラーゲン生成を促す作用があり、肌のハリや弾力の向上を目的とした施術にも適しています。体内での吸収は約6か月〜1年程度で、自然に分解されるため副作用リスクも低く、はじめて糸リフトを受ける方にとっても取り入れやすいでしょう。

価格帯も比較的リーズナブルで、軽度のたるみ改善や予防を希望する30〜40代に人気があります。単体使用はもちろん、他素材の糸と併用することで、より自然な仕上がりや相乗効果を狙う施術にも活用されています。

PCL(ポリカプロラクトン)系の糸

PCLは、体内でゆっくりと吸収される素材であり、吸収性の糸の中でも持続期間が比較的長いのが特徴です。リフトアップ効果は一般的に2〜3年程度とされますが、個人差によりそれ以上続くケースもあります。素材には柔軟性と弾力性が備わっており、しっかりとした引き上げ力と自然な仕上がりのバランスを取りやすく、中等度のたるみにおすすめです。

また、製品によってはFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けており、安全性にも一定の信頼が置けます。一方で、約60度前後で熱変性する性質があるため、HIFUなどの高温を利用する施術とは時期や出力設定の調整が必要です。効果を長期的に維持したい方や、再施術の頻度を抑えたい方に向いている素材といえるでしょう。

PLLA(ポリ乳酸)系の糸

PLLAは、約1年半から2年の持続性が見込まれる吸収性の糸で、リフトアップ効果に優れています。素材自体に適度な硬さと成形性があるため、コグ(トゲ)や凹凸を自在に加工でき、高い引き上げ力を発揮しやすいのが特徴です。

また、皮下に挿入された糸がコラーゲンの生成を促すため、フェイスラインの引き締めに加え、肌質の改善も期待できます。さらに、先端が丸く設計されているため、施術後の腫れや痛みが比較的少なく済みます。軽いたるみよりも、ある程度しっかりとしたリフト効果を求める方に適した素材です。

PLCL(ポリ乳酸+ポリカプロラクトン)系の糸

PLCL(ポリ乳酸+ポリカプロラクトン)は、PLLA(ポリ乳酸)とPCL(ポリカプロラクトン)の特性を組み合わせたハイブリッドな吸収性素材で、柔軟性とリフト力のバランスに優れています。やわらかな質感で肌になじみやすく、表情の動きにも自然に追従しやすいため、仕上がりが目立ちにくいのが特長です。効果の持続期間は一般的に約1年から1年半程度とされ、リフトアップと同時にコラーゲン生成による肌質改善も期待できます。

頬やフェイスラインはもちろん、中顔面など繊細な部位にも適しており、幅広い世代に支持されています。また、比較的痛みや違和感が少ないことから、自然な仕上がりを求める方に適した素材といえるでしょう。

非吸収性の糸

非吸収性の糸は体内で分解されず残り続ける素材で、かつては「金の糸」などが用いられていましたが、現在ではほとんど採用されていません。長期間にわたるリフトアップ効果が見込める一方で、異物反応や感染のリスクがあり、経年によって糸が皮膚から浮き出る事例も報告されています。

また、違和感が残るケースもあり、状況によっては取り出し処置が必要になることもあります。こうした特性から、現在は一定期間で体内に吸収される「吸収性の糸」が主流となり、安全性と仕上がりの自然さを重視する多くの方に選ばれています。

糸リフトで期待できる効果

糸リフトは、たるみの引き上げだけでなく、フェイスラインの引き締めやほうれい線の改善、肌のハリ・弾力アップなど、複数の効果を同時に期待できる点が特徴です。ここでは、糸リフトによって具体的にどのような効果が得られるのかについて解説します。

たるみ・もたつきのリフトアップ

糸リフトは、顔のたるみやもたつきを物理的に引き上げる効果が期待できる施術です。コグ(棘)付きの特殊な糸を皮下に挿入し、下垂した皮膚や脂肪を高い位置で支えることで、フェイスラインや頬のゆるみをすっきりと整えることが可能です。

施術後すぐにリフトアップを実感できる点も魅力で、マッサージやスキンケアでは改善が難しい中等度のたるみにも対応できます。さらに、糸が溶けるまでの期間にコラーゲンが生成され、内側からの引き締め効果も得られます。切らずに行える施術のため、ダウンタイムや傷跡のリスクが少なく、はじめての美容医療としても選ばれています。

フェイスラインの引き締め・小顔効果

糸リフトは、フェイスラインのゆるみや輪郭のぼやけを引き締めたい方に適した施術です。特に、口元やあご下にたまった脂肪を持ち上げることで、二重あごなどの原因となるもたつきを軽減し、顔全体の印象をシャープに整える効果が期待できます。

さらに、糸を挿入する刺激によってコラーゲン生成が促され、内側からも肌の引き締まりがサポートされます。重たい脂肪が下がりやすい30〜50代の女性にとって、メスを使わずに輪郭を整えられる点は安心材料といえるでしょう。即効性自然な仕上がりを両立した小顔ケアとして、多くの方に選ばれています。

ほうれい線・マリオネットラインの改善

糸リフトは、加齢によって目立ちやすくなるほうれい線やマリオネットラインの改善にも適しています。これらのシワは、皮膚のたるみや脂肪の下垂によって生じる陰影が原因です。糸リフトでは、下がった組織を持ち上げて再配置することで、シワの深さを軽減し、表情全体を若々しく見せることが可能になります。

さらに、糸の挿入による刺激で真皮層のコラーゲン生成が促進されるため、肌のハリも自然に回復していきます。注入治療とは異なり、たるみの根本的な構造改善を目指す点も大きな特長といえるでしょう。

下垂した脂肪のリポジショニング効果

糸リフトには、加齢によって頬やフェイスラインに下がった脂肪を本来の位置へ戻す「リポジショニング効果」もあります。特に下垂脂肪は、ほうれい線やマリオネットライン、輪郭の崩れの原因となりやすいため、見た目の印象に大きく影響します。

この施術では、コグ(返し)の付いた糸を皮下に挿入し、下がった脂肪を理想的な位置まで引き上げて固定します。引き上げと同時に立体感も整うため、ただ持ち上げるだけでは得られない自然で若々しいフェイスラインの再構築が可能です。

肌のハリ・弾力アップ(コラーゲン増生)

糸リフトには、肌のハリや弾力を内側から高める効果もあります。糸を挿入すると真皮層が刺激され、創傷治癒の過程でコラーゲンやエラスチンの生成が促されます。これにより、肌の内側からふっくらとした質感が戻り、たるみだけでなく小じわや毛穴の目立ちにもアプローチできます。

特に、顔の印象がぼやけてきたと感じる30〜50代の方にとって、見た目全体の若々しさを引き出す手段として効果的です。リフトアップと美肌の両方を叶える施術として、多くの方に選ばれています。

糸リフトのメリット

糸リフトは、顔のたるみを手軽に引き上げられる施術として注目されており、切らずに自然な若返りを目指せる点が多くの女性に支持されています。ここでは糸リフトの主なメリットについて解説します。

切開せずにリフトアップできる

糸リフトは、メスを使わずに顔のたるみを引き上げる施術として、多くの女性に支持されています。皮膚の下に特殊な糸を通してリフトアップを行うため、切開を伴うような大がかりな手術は必要なく、「切るのが怖い」「顔に傷跡を残したくない」と感じる方にも受け入れられやすい方法です。

使用される糸には吸収性の高い素材が用いられており、一定期間を経て体内に自然に吸収されることで、異物感も少なく仕上がりも自然です。ダウンタイムが比較的短く、日常生活への影響が少ない点から、美容医療がはじめての方でも挑戦しやすい施術といえるでしょう。

施術直後から効果を実感しやすい

大きな魅力の一つに、施術直後からフェイスラインの引き上がりを実感しやすい点も挙げられます。これは、トゲ状の「コグ」が付いた特殊な糸を皮膚の下に挿入し、たるんだ組織をしっかりと物理的に支えることで、目に見える変化がすぐに現れるためです。鏡を見た瞬間に輪郭の変化に気づく方も多く、「すぐに若返りたい」「イベント前に整えたい」といった希望にも応えやすい施術といえます。

さらに、挿入された糸が肌内部を刺激することでコラーゲンの生成が促され、施術後も数週間から数か月にかけて肌のハリや質感が徐々に向上していきます。即効性持続的な美肌効果の両方を備えた点が、糸リフトの大きな特長です。

ダウンタイムが比較的短い

糸リフトは切開を伴わない施術のため、術後の腫れや内出血といったダウンタイムが比較的短く、仕事や家事への影響を抑えやすい点が特長です。施術後は一時的にむくみやチクチクした感覚が出ることもありますが、ほとんどの場合は1週間以内におさまり、長くても1か月ほどで違和感が気にならなくなっていきます。

さらに、糸を挿入する際の傷は針穴程度で済み、縫合や抜糸の必要もありません。洗顔やメイクも比較的早い段階で再開できるため、日常生活への復帰がスムーズです。外出の予定が多い方や、長期の休みを取りづらい会社員・主婦にとっても、取り入れやすい美容医療の一つとして選ばれています。

傷跡が目立ちにくい

糸リフトは、メスによる大きな切開を伴わず、極細の針を用いて皮膚下に特殊な糸を挿入する施術です。そのため、切開リフトのように目立つ傷跡が残るリスクは低く抑えられます。針の刺入位置は、髪の生え際耳の周辺など比較的目につきにくい箇所に設定されることが多く、刺入点は数日から数週間で自然に目立たなくなる傾向です。

ただし、施術後の赤みや針跡の残り方には個人差があり、必ずしもすべての人に同じような結果が得られるとは限りません。

こうした特徴から、施術の痕跡を周囲に気づかれたくない方や、より自然な若返りを目指す方にとって、糸リフトは理想的な選択肢の一つとなっています。

コラーゲン生成による美肌効果が期待できる

糸リフトは、単にリフトアップを目的とした施術にとどまりません。皮下に挿入された糸が組織を適度に刺激することで、コラーゲンの生成が促され、肌に自然なハリ弾力がもたらされます。この反応により、小じわが目立ちにくくなり、毛穴の引き締めや美肌効果も同時に期待できます。

さらに、施術直後の引き上げ効果に加えて、時間の経過とともに肌質の向上を実感しやすくなる点も魅力の一つです。

将来のたるみ予防につながる

糸リフトは、たるみの改善を目的とした施術であると同時に、将来のエイジングに備える「予防的ケア」としても注目されています。皮膚の下に糸を挿入することで内部から支えが形成され、重力による下垂を起こりにくくする構造が整います。このような仕組みにより、たるみの進行を緩やかに抑える効果が期待されます。

特に目立ったたるみが現れる前の30〜40代に施術を始めておくと、加齢による変化への備えとしておすすめです。切開に抵抗がある方でも取り入れやすく、将来の自分のためにエイジングケアを始めたい方に適した美容医療といえるでしょう。

糸リフトのデメリット

糸リフトは、切らずにリフトアップができる手軽な若返り施術として人気を集めていますが、すべての人にとって万能というわけではありません。ここでは、糸リフトを検討するうえで理解しておきたい主なデメリットについて解説します。

効果の持続期間に限界がある

糸リフトは即効性がある反面、効果が永続するわけではありません。上記で記載したとおり、使用する糸の素材によって持続期間は異なります。また、これらの糸はいずれも体内で自然に吸収される性質を持っているため、時間の経過とともに物理的なリフトアップ効果は徐々に弱まります

さらに、肌質や年齢、たるみの進行度によって体感できる効果の持続には個人差があるのも特徴です。こうした点を踏まえ、定期的な施術を見越した中長期的なプラン設計が推奨されます。

強いたるみには十分な効果が出にくい

糸リフトは、軽度から中等度のたるみに向いている施術です。しかし、年齢とともに皮膚のたるみが進行し、余剰皮膚が多くなると、糸のみでは十分に引き上げられず、リフト効果が限定的になることもあります。特にフェイスラインのもたつきが強い場合、思うような仕上がりにならない可能性があるため注意が必要です。

このようなケースでは、切開を伴うリフトアップ脂肪除去との併用によって、より高い効果が期待できることもあります。施術を検討する際は、たるみの程度を医師と正確に確認し、自分に合った方法を選ぶことが重要です。

腫れ・内出血・痛みなどのダウンタイムがある

糸リフトはメスを使わない点が特徴ですが、それでも一定のダウンタイムが生じる施術であることを理解しておく必要があります。施術直後は腫れや内出血、むくみなどが起こりやすく、特に2〜3日は目立ちやすい傾向です。人によっては痛み引きつれを感じる場面もあり、大きく口を開けたり、洗顔時に違和感を覚えることもあるでしょう。

ただし、こうした症状の多くは1〜2週間ほどで落ち着いていくため、過度な心配は不要です。術後は、顔への強い刺激を避けるなど生活面での注意を守ることが、ダウンタイムを短くするポイントとなります。

左右差や引きつれが生じる可能性がある

糸リフトは、医師のデザイン力や挿入技術によって仕上がりが大きく左右される施術です。糸の角度や深さ、本数のバランスにわずかな差があるだけでも、顔の左右に非対称や引きつれ、凹凸などが現れることがあります。多くの場合、こうした違和感は時間とともに徐々に目立たなくなりますが、場合によっては修正や再施術が必要になることも否定できません。

自然で満足度の高い仕上がりを得るには、経験豊富な医師を選び、丁寧なカウンセリングを受けることが重要です。

糸がゆるむ・抜ける・飛び出すリスクがある

糸リフトでは、ごくまれに糸がゆるんで効果が持続しにくくなったり、皮膚表面から糸が露出するケースもあります。こうしたトラブルは、皮膚の薄い部位や筋肉の動きが多い箇所に糸が挿入された場合に起こりやすく、加えて、糸が十分に組織へ固定されていないことも一因となります。

さらに、術後の生活で強く顔をこする、過度に表情を動かすといった刺激が加わると、糸がずれたり飛び出したりするリスクが高まります。万が一、痛みや違和感を覚えた場合には、そのままにせず、早めにクリニックへ相談するようにしましょう。

糸リフトの施術の流れ

糸リフトの施術を検討するうえで、「当日はどんな流れで進むのか」「痛みや準備はどの程度なのか」といった点は、事前に把握しておきたいポイントです。ここでは、糸リフトの施術の流れについて解説します。

カウンセリング・診察

糸リフトの施術は、まず医師との丁寧なカウンセリングから始まります。たるみの状態や気になる部位、理想とする仕上がり、ダウンタイムの希望などを踏まえて、適応かどうかを判断していきます。糸の種類や挿入する本数、リフトの方向も、顔立ちや悩みに応じて個別に設計されるため、この段階で医師と十分に相談することが重要です。

また、糸リフトに伴うリスクや副作用、効果の持続期間などについても事前に説明があり、納得したうえで施術に臨めるよう配慮されています。特にはじめての方に対しては、疑問点や不安を丁寧に解消する体制が整っており、安心してカウンセリングを受けられます。

洗顔・マーキング・麻酔などの施術前準備

施術当日は、まずメイクを落としたうえで洗顔を行います。その後、医師が鏡を見ながら施術部位にマーキングを行い、糸の挿入ラインを正確に確認します。仕上がりに影響する重要な工程であるため、顔立ちや骨格に応じて慎重に進められます。

続いて、局所麻酔や笑気麻酔を用いて痛みを和らげる処置が施されます。麻酔の種類は、体調や不安の程度に応じて選択が可能です。準備が整い次第、施術工程へと進みます。

糸の挿入・リフトアップ

麻酔が十分に効いたのを確認した後、専用の針やカニューレを使って糸を皮膚の下に挿入します。使用されるのは、たるみに引っかかる棘(コグ)付きの糸で、皮膚や脂肪組織を物理的に持ち上げる設計となっています。なお、コグのない糸が使われるケースもあり、目的に応じて医師が使い分けます。挿入の方向や深さは、たるみの位置や皮膚の厚みに応じて医師が丁寧に調整します。

施術中は局所麻酔が効いているため、痛みはほとんど感じません。左右のバランスを確認しながら、細心の注意を払ってリフトアップが行われます。

施術終了・仕上がり確認

すべての糸の挿入が完了した後は、施術部位の消毒を行い、腫れや内出血を抑えるために冷却処置が行われます。続いて、鏡を使いながらリフトアップの状態や仕上がりを医師と一緒に確認します。この時点で、左右差や引きつれが見つかった場合には、その場で微調整を加えることも可能です。

施術直後には軽い腫れやむくみが見られることもありますが、多くのケースでは翌日からメイクや外出が可能となります。傷跡は針穴ほどで目立ちにくく、帽子やマスクで自然にカバーできるため、日常生活への影響も比較的少なく済みます。

アフターケアと経過観察

施術後は、腫れ内出血つっぱり感などの経過を確認する目的で、1〜2週間以内に診察を受けるのが一般的です。必要に応じて、鎮痛薬の処方や生活上の注意点についての説明も行われます。経過に問題がなければ、日常生活やスキンケア、メイクなども徐々に通常のペースへ戻していけます。

ただし、糸の違和感が長引いたり、左右差や痛みが気になる場合は、早めにクリニックへ相談することをおすすめします。経過を見守りながら適切なフォローを受けることで、不安を軽減しながら自然なリフトアップ効果を実感できるようになります。

糸リフトのダウンタイム

糸リフトはメスを使わない点で人気が高い一方、完全にダウンタイムがないわけではありません。施術後には、腫れやむくみ、軽い内出血のほか、チクチクとした違和感や口の開けにくさが見られることがあります。これらの症状は一般的に2〜3日後をピークに現れ、1〜2週間程度で自然に軽減していきます。

状態によっては1か月ほど違和感が続くケースもありますが、日常生活への支障は少なく、早ければ翌日からメイクや外出が可能です。術後しばらくは、顔への強い刺激や歯科治療などを避けることが望ましく、あらかじめ予定を整えておくと安心です。

糸リフトが向いている人・向いていない人

糸リフトは、メスを使わず手軽にリフトアップしたい方に適した施術です。なかでも、30〜50代で肌にある程度の弾力があり、フェイスラインのもたつきが気になり始めた方には高い効果が期待できます。向いている方の特徴としては、以下のような傾向が見られます。

  • 軽度〜中等度のたるみに悩んでいる
  • 自然な仕上がりを重視している
  • ダウンタイムの少ない施術を希望している

一方で、皮膚のたるみが進行している場合や脂肪が少なすぎる場合は、効果が出にくいこともあります。こうしたケースでは、切開リフトの選択肢も検討が必要です。施術の可否は個々の状態により異なるため、事前の診察と相談が重要になります。

糸によるフェイスリフトに関するよくある質問

糸リフトは気軽にリフトアップが叶う施術ですが、「効果はどのくらい続く?」「痛みはある?」など、はじめての方は不安も多いでしょう。ここでは、糸によるフェイスリフトに関する疑問について解説します。

糸リフトの効果はどれくらい持続しますか?

糸リフトの持続期間は、使用する糸の素材や本数、肌質、生活習慣などにより異なりますが、一般的には約6か月〜3年程度とされています。たとえば、PDO(ポリジオキサノン)素材の糸は6〜12か月程度、PLLA(ポリL乳酸)は1.5〜2年程度、PCL(ポリカプロラクトン)素材の糸では2〜3年程度の持続が期待されます。より長期的なリフト効果を求める場合は、素材選びが重要なポイントとなります。

また、糸の刺激によりコラーゲン生成が促進されるため、糸が吸収された後も一定期間はハリや弾力のある肌状態が維持される傾向があります。ただし、加齢やたるみの進行には個人差があるため、必要に応じて再施術を検討するケースも多く見られます。

理想的なフェイスラインを保つには、他の美容施術と組み合わせたり、定期的なメンテナンスを取り入れたりすることが効果的です。

糸リフトの施術中や施術後に痛みはありますか?

糸リフトは局所麻酔を使用して行われるため、施術中に強い痛みを感じることはほとんどありません。麻酔注射の際に一瞬のチクッとした刺激はありますが、糸の挿入時には麻酔が効いているため、大半の方が安心して受けられます。施術中は軽いつっぱり感や違和感を覚えることもありますが、耐えられないような痛みではないのが一般的です。

施術後は、糸による鈍い痛みやつっぱるような感覚笑ったときの違和感などが数日〜1〜2週間程度続くことがあります。これらは時間とともに自然に落ち着いていきますが、不安がある方には笑気麻酔や静脈麻酔を併用できるクリニックもあります。痛みが強く出る場合や長引く場合には、早めにクリニックに相談しましょう。

糸リフトは何本くらい入れる必要がありますか?

糸リフトで使用する糸の本数は、たるみの程度やリフトアップを希望する範囲によって変わってきます。軽度なたるみであれば、片側3〜4本ほどで対応できることが多く、フェイスライン全体をしっかり引き上げたい場合は、片側6〜8本前後が一般的です。両側をあわせて6〜12本程度のケースが多く見られます。

たるみが強い方や広範囲のリフトアップを希望する場合には、複数種類の糸を組み合わせて対応することもあります。ただし、本数が多ければ効果も高まるとは限りません。顔全体のバランスや皮膚の厚みなどを踏まえ、医師が適切な本数と配置を見極める必要があります。

施術後すぐにメイクや洗顔はできますか?

糸リフトの施術後は、当日から洗顔やメイクが可能なケースもありますが、いくつかの注意点があります。特に糸を挿入した箇所には小さな針穴があるため、当日はその部分を避けて、刺激を与えないようにやさしく洗顔してください。メイクについても、当日はなるべく控えめにすることが望ましいでしょう。

翌日以降であれば、針穴を含めたメイクが可能とされるクリニックも多く、普段の生活に早く戻れるのが糸リフトのメリットといえます。洗顔の際はこすらず、ぬるま湯を使ってやさしくすすぐよう意識すると安心です。また、個人差はありますが、術後に内出血や腫れが出た場合でも、ファンデーションやコンシーラーで十分にカバーできることが多いため、大きな心配は不要です。

糸リフトはハイフ(HIFU)や他の施術と併用できますか?

糸リフトは、他の美容施術と組み合わせることで、より高い効果が期待できる施術です。たとえば、ハイフ(HIFU)のような引き締め系の施術と併用すれば、フェイスラインを立体的に整えることが可能になります。ただし、熱に弱いPCL素材の糸を使用している場合は、ハイフの熱によって糸が分解されるリスクがあるため注意が必要です。そのため、施術の順番や時期を決める際には、医師の判断を仰ぐことが重要です。

また、ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療と組み合わせることで、たるみに加えてボリューム不足や表情ジワにも対応できます。こうした複合的なアプローチを行うことで、自然な若返りを目指すことができます。

糸が体内に残ったり、将来問題になることはありますか?

現在主流の糸リフトでは、体内で自然に分解・吸収される「吸収性の糸」が使用されており、将来的なトラブルが生じるリスクは少ないとされています。PDO・PCL・PLLA(ポリ乳酸)などの素材は、外科手術でも使用されている安全性の高い医療用糸で、一定期間を経て体内に吸収されます。そのため、施術後に糸自体が異物として残り続ける心配はほとんどありません。

ただし、体質や挿入部位によっては吸収までに時間がかかることがあり、一時的につっぱり感や違和感が続くケースもあります。また、過去に非吸収性の糸(いわゆる金の糸など)を使用していた場合には、経年変化によって違和感が生じ、将来的に除去が必要となる可能性も否定できません。こうしたリスクを避けるためにも、施術前には使用する糸の種類や特徴について、医師から十分な説明を受けておくことが重要です。

まとめ:糸によるフェイスリフトを正しく理解しよう

糸によるフェイスリフト(糸リフト)は、切らずに自然な若返りが目指せる美容施術として、近年ますます注目を集めています。施術では、コグ付きの医療用糸を皮下に挿入し、たるみを引き上げるとともに、コラーゲン生成による肌質の改善効果も期待できます。糸の種類によって持続期間リフト力が異なり、自分に合った選択が求められます。ダウンタイムの短さや傷跡の目立ちにくさといったメリットがある一方で、持続性や仕上がりの個人差、リスクについても正しく理解しておくことが大切です。

本記事を通じて、糸リフトの仕組みや効果、注意点を把握できた方は、次のステップとして信頼できるクリニックでカウンセリングを受け、自分に合った施術を検討していきましょう。

横浜美容クリニックでは、カウンセリングから施術、アフターケアまで院長が一貫して担当し、患者様一人ひとりに合わせた丁寧なサポートを行っています。豊富な実績と安心できる料金体制に加え、充実したアフターフォローで術後の不安にも対応しているのが特長です。フェイスリフトを検討される方は、信頼できる環境で納得のいく相談を重ね、安心して理想の若返りを実現しましょう。

SUPERVISING DOCTOR 監修医情報

院長 白井 邦雄

  • 1984年 聖マリアンナ医大 卒業
  • 1998年 横浜美容クリニック 開業
  • 日本美容外科学会会員
  • 日本整形外科学会会員
  • 日本美容外科医師会会員

十仁病院横浜院、その他大手美容外科病院の院長として30年の経験、
実績がある美容外科の第一人者。
誠実で良心的な医療に対する真摯な姿勢が、多くの患者様から信頼され共感を生んでいる。