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2025年12月19日

溶ける糸リフトとは?意図の種類や効果、持続期間や長持ちさせるコツまで徹底解説

溶ける糸リフトの仕組みや効果、持続期間、糸の種類(PDO・PCL・PLLAなど)を徹底解説。たるみ改善や美肌効果、自然な若返りを叶えるための長持ちさせるコツやメンテナンス方法まで詳しく紹介します。

年齢を重ねるにつれて、頬のたるみやフェイスラインのゆるみが気になり始めた方も多いのではないでしょうか。そんな悩みに対する美容医療の選択肢として注目されているのが「溶ける糸リフト」です。切開を伴わずに自然なリフトアップ効果を得られることから、初めて美容施術を受ける方にも人気を集めています。施術に使われる糸にはさまざまな種類があり、それぞれ持続期間や効果の特長が異なります。また、術後の過ごし方やメンテナンスの有無によって、リフト効果の持続性も大きく変わってきます。

そこで今回は、溶ける糸リフトの仕組み種類効果デメリット、そして長持ちさせるためのコツまでを詳しく解説します。糸リフトを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

溶ける糸リフトとは?

加齢によって現れるフェイスラインのたるみや輪郭のゆるみに対して、切らずに自然な若返りを目指せる方法として注目されているのが「溶ける糸リフト」です。ここでは、溶ける糸リフトの基本的な仕組みや、溶けない糸との違いについて解説します。

溶ける糸リフトの仕組み

溶ける糸リフトは、皮下に体内で吸収される特殊な糸を挿入し、フェイスラインのゆるみや頬のたるみを内側から持ち上げる施術です。糸に付いた突起が皮膚組織に引っかかることで、物理的なリフトアップを実現します。さらに、糸の刺激によってコラーゲンの生成も促されるため、肌のハリや弾力も高まります。

使用される糸の素材は複数あり、次のように吸収速度や持続性が異なるため確認しておきましょう。

  • PDO:6〜8ヶ月で吸収、もっとも一般的に使用されている
  • PLA:12〜18ヶ月、中程度の持続力を持つ
  • PCL:18〜24ヶ月、吸収がゆっくりで長持ちしやすい

溶けない糸との違い

溶ける糸リフトは、体内で徐々に吸収される「吸収糸」を用いる施術で、一定期間後には異物が残らない点が特徴です。一方、溶けない糸リフトでは「非吸収糸」が使用され、体内に半永久的に留まるため、高いリフト力と長期間の持続が見込まれます。ただし、糸が残ることで異物反応感染のリスクが生じることもあり、再施術時に制約が生じる場合がある点には注意が必要です。

それに対して、溶ける糸は他の美容施術と併用しやすく、安全性を重視したい方にも適しています。自然な変化を求める方や、ダウンタイムを最小限に抑えたい方にとっても、選択肢として検討する価値があるでしょう。

溶ける糸リフトによって得られる効果

加齢に伴って現れるたるみやフェイスラインの崩れに対し、自然な若返りを目指せる方法として注目されているのが「溶ける糸リフト」です。ここでは、溶ける糸リフトによって得られる主な効果について解説します。

たるみ・ほうれい線の改善効果

溶ける糸リフトは、年齢とともに気になりやすい頬のたるみほうれい線に作用し、自然な引き上げを期待できる施術です。皮下に配置された糸が下がった組織を支え、輪郭を整えることで、フェイスラインの印象が引き締まります。

ほうれい線そのものを完全に消す施術ではありませんが、深さが和らぐことで若々しい表情に近づきます。

フェイスラインの引き締め・小顔効果

溶ける糸リフトは、年齢とともに目立ちやすくなる輪郭のたるみや顎下のもたつきに働きかけ、内側から組織を引き上げてフェイスラインを整える施術です。特に二重顎頬のゆるみが気になる方には、顔全体の印象が引き締まり、シャープな輪郭が得られる点が魅力といえます。

コラーゲン生成による美肌・ハリ効果

溶ける糸リフトは、リフトアップだけでなく肌質の改善にもつながる美容施術です。皮下に挿入された吸収性の糸が皮膚組織を刺激することで、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。この作用により、肌の内側から弾力が高まり、キメが整いやすくなります。毛穴の開き小ジワ目立ちにくくなるのも、この生成反応による影響です。

施術後には、以下のような段階で肌の変化が現れます。

  • 2〜4週間後:ハリ感の向上とともに、弾力性が改善され始める
  • 約3〜6ヶ月後:コラーゲン生成がピークに達し、肌全体の質感が明らかに変化する
  • 6ヶ月〜1年程度以降:徐々に効果が和らぎ始め、再施術を検討する時期となる

こうした変化を経て、肌表面のツヤやなめらかさが引き出され、ナチュラルな若々しさを演出できるようになります。切開を伴わない点や、術後のダウンタイムが比較的短いことも、美容医療初心者から選ばれる理由の1つです。

シワや毛穴の改善効果

溶ける糸リフトは、リフトアップだけでなく肌質の向上にも役立つ施術で、糸による刺激がコラーゲンやエラスチンの生成を促し、ハリや弾力を引き出します。これにより小ジワやたるみ毛穴が整い、肌のキメが安定しやすくなるのが特徴です。特に頬の開き毛穴や目元の浅いシワには変化を自覚しやすく、次のような段階で肌の状態が変わっていきます。

  • 2〜4週間頃:ハリが増し、毛穴の開きが落ち着き始める
  • 3〜6ヶ月頃:コラーゲン生成が活発化し、シワや毛穴の変化がより明瞭になる
  • 6ヶ月〜1年:効果がゆるやかに薄れ、再施術を検討する時期になる

たるみ予防・エイジングケア効果

溶ける糸リフトは、リフトアップによる即効性に加えて、将来的なたるみを抑えるエイジングケアとしても注目されています。皮下に挿入された糸が内部から組織を支えることで、加齢とともに進行する皮膚の下垂を防ぎやすくなります。

さらに糸の刺激によって線維芽細胞が活性化し、コラーゲンエラスチンの生成が促されるため、肌の弾力やハリが保たれやすくなるのも特長です。特に変化が現れ始める30〜40代の段階で取り入れることで、深いシワや頬のたるみが定着する前に対策でき、老化予防にもつながります。

溶ける糸の種類とそれぞれの持続時間

糸リフトに使用される「溶ける糸」には、PDO・PLLA・PCLといった複数の素材があり、それぞれ吸収速度やリフト効果の持続期間が異なります。ここでは、代表的な溶ける糸の種類とその持続時間について紹介します。

PDO(ポリジオキサノン)系の溶ける糸

PDO(ポリジオキサノン)は医療用縫合糸としても使用されてきた素材で、安全性が高いことから糸リフトでも広く採用されています。皮下に挿入すると組織を支えつつ摩擦によって刺激を与え、コラーゲン生成を促す働きが生まれます。そのため、ハリや弾力の向上を期待しやすい点が特長です。持続期間はおよそ6〜12とされ、比較的早く吸収される性質から、ダウンタイムを抑えたい方にも向いています。

糸には、引き上げを重視したコグ付きと肌質の引き締めを目的にしたコグなしがあり、悩みに応じて選択可能です。

PCL(ポリカプロラクトン)系の溶ける糸

PCL(ポリカプロラクトン)は、約2〜3年かけて体内に吸収される素材で、スレッドリフトに用いられる溶ける糸の中でも、持続性の高さが特長です。分解がゆるやかなため、リフト効果に加えてコラーゲン生成が長期間促されるとされます。柔軟性にも優れており、表情の動きが多い部位でもなじみやすく、自然な仕上がりが目指せます。

ただし、糸の性質上、強い引き上げをすぐに求める場合には適さないこともあるため注意が必要です。

PLLA(ポリ-L-乳酸)系の溶ける糸

PLLA(ポリ-L-乳酸)は、体内で自然に分解・吸収される吸収性スレッドの1つで、糸リフトにおいてリフトアップと美肌の両方を目指せる素材です。コラーゲンの生成を促す作用に優れ、肌のハリや弾力を引き出す効果が期待されます。比較的硬めの性質を持ち、PDOよりも高い引き上げ力があるため、フェイスラインのたるみが気になる方におすすめです。

吸収までの期間はおおよそ12〜18ヶ月とされ、効果は18〜24ヶ月ほど続くのが一般的とされています。一方で、皮膚の薄い部位では硬さが目立つこともあり、使用部位や肌質に応じた素材選びが重要です。

WPCL(改良型PCL)・複合素材系の溶ける糸

WPCLは、PCL(ポリカプロラクトン)を基に開発された改良型の吸収性スレッドで、波状形状やコグ(トゲ)などの特殊構造により、優れたリフト力と固定力を備えています。糸の挿入によってコラーゲン生成が促されるため、たるみの引き上げと合わせて肌のハリや弾力の向上も期待できます。

効果の持続期間はおよそ12〜24とされ、比較的長くリフトアップ状態を保ちやすい点が特長です。近年では、PLLAなどを組み合わせた複合素材の糸も登場しており、リフト力と肌質改善の両立を意識した設計が進んでいます。

溶ける糸リフトのメリット

溶ける糸リフトは、皮膚を切らずに自然な若返りを目指せる施術として注目を集めています。ここでは、溶ける糸リフトの代表的なメリットについて紹介します。

体内に糸が残らないため安全性が高い

溶ける糸リフトは、体内に異物を長期間とどめない点が大きな特長です。PDOやPCL、PLLAなどの吸収性素材で構成された糸は、施術後にゆるやかに分解され、最終的に体内から完全に消失します。これにより、異物反応や感染症、しこりのリスクが低減されるため、安全性を重視する方にもおすすめの施術です。

また、将来的に他の美容施術やMRI検査を受ける際も、体内に金属や異物が残っていないことがメリットとなります。

繰り返し治療がしやすくメンテナンスが可能

溶ける糸リフトは、体内に残らず自然に吸収される素材を使用するため、施術を繰り返す際に過去の糸の影響を受けにくいのが特長です。肌の状態や年齢の変化に合わせて無理なく計画を立てられ、継続的なケアにも適しています。

切開を伴わない施術でダウンタイムが短いため、美容医療が初めての方や日常生活を優先したい方でも取り入れやすい施術です。負担を抑えながらエイジングケアを続けたい方にとって、おすすめの方法の1つといえます。

ダウンタイムが短い

溶ける糸リフトは、皮膚を切開せずに糸を挿入する施術で、ダウンタイムが短い点が特長です。局所麻酔で対応でき、施術直後にそのまま帰宅できることも珍しくありません。術後は腫れや違和感を伴うことがありますが、多くの場合は数日以内に改善へ向かいます。特に長期の休みが取りにくい方や、変化を周囲に知られたくない方にとっては、日常に支障が出にくい施術といえるでしょう。

施術後の期間当日〜1日目2〜3日目1週間後
主な症状・注意点軽い腫れや圧痛内出血が残ることがあるが軽減傾向に腫れ・内出血がほぼ解消
日常生活への影響メイク以外はおおむね可能マスクで外出しやすい通常の生活に戻れる

初めて美容医療を受ける方にも、安心して検討しやすい施術です。

糸が溶ける過程でコラーゲンが生成される

溶ける糸リフトに使用されるPDO・PCL・PLLAなどの吸収性素材は、体内でゆっくりと分解されていきます。この分解の過程で皮下組織が適度な刺激を受け、線維芽細胞が活性化されることにより、コラーゲンやエラスチンなどの弾力成分が生成されます。これにより、物理的なリフトアップ効果に加えて、肌本来の再生力が引き出されるのが特徴です。結果として、ハリやツヤ小ジワの改善といった美肌効果も期待できます。

さらに、糸が完全に吸収されたあとも、体内で生成されたコラーゲンが一定期間残るため、肌の弾力や引き締まりが持続しやすくなります。糸の種類や本数、体質によって個人差はあるものの、肌全体の若々しさを自然に高める施術として注目されているのです。

自然な仕上がりで違和感が少ない

溶ける糸リフトは、皮膚を切らずに吸収性の糸を挿入する施術で、自然な仕上がりが得られる点が大きな魅力です。時間の経過とともに糸が体内で分解・吸収されるため、異物感が残りにくく、術後の違和感もほとんどありません。

さらに、糸が皮膚内部を刺激することでコラーゲンやエラスチンの生成が促され、肌のハリや弾力が徐々に高まります。表情の動きに応じてなじみやすい素材が使われることが多く、不自然な引きつれが生じにくいのも特長です。ダウンタイムが短いため、施術翌日から通常の生活に戻る人も多く、美容医療に不慣れな方や忙しい日常を送る方でも無理なく取り入れられるでしょう。

溶ける糸リフトのデメリット

溶ける糸リフトは、切開を伴わずに自然なリフトアップが期待できる美容施術として注目されていますが、メリットばかりではありません。ここでは、溶ける糸リフトの主なデメリット注意点について解説します。

持続期間が比較的短い

溶ける糸リフトでは、PDO・PCL・PLLAなどの吸収性素材が使用されており、時間の経過とともに糸が体内で分解・吸収されます。このため、リフトアップ効果の持続期間には限界があり、一般的には半年から1年半程度が目安とされています。特にPDOは吸収が早く、効果が短期間で弱まる傾向があるため、素材選びには注意が必要です。

糸が分解されると物理的な引き上げ力も次第に失われるため、一定期間ごとにメンテナンスを受けることが前提となるケースもあります。また、効果の持続期間は糸の素材や構造、本数、挿入部位、生活習慣などによっても左右され、個人差が大きい点にも留意しなければなりません。以下に主な素材ごとの吸収期間と持続期間の目安を示します。

また、フェイスライン、口角付近に挿入した場合は、食事や話をする際の口の動きで、糸のコグ(トゲトゲ)の引っ掛かりが取れやすいため、糸が吸収されるよりも早く効果が薄れてしまう欠点があります。

糸の素材PDOPLLAPCL
吸収期間約6〜9ヶ月約12〜18ヶ月約18〜24ヶ月
効果の持続期間約6ヶ月〜1年約1〜2年約2〜3年
特徴吸収が早く、初心者向きコラーゲン生成力が強い柔軟性に優れ、持続性が高い

長期的なたるみ改善や強い変化を求める場合には、切開リフトなど他の選択肢との比較も検討しておくと安心です。

一時的な腫れ・痛み・違和感が出ることがある

溶ける糸リフトは切開を伴わない施術である一方、術後には一時的な腫れ痛み違和感が現れる場合があります。特に施術直後は頬やフェイスラインに圧痛や突っ張るような感覚が出やすく、表情を動かすと不快感を覚えることも少なくありません。腫れや内出血は多くの場合、数日から1週間ほどで落ち着く傾向にありますが、体質や部位によっては症状が長引くこともあります。

また、口まわりに施術を行った場合は、笑ったり食事をしたりする動作で痛みを感じやすくなることがあります。無理な表情や大きく口を開ける動きは、施術部位への負担につながるため、術後しばらくは控えた方がよいでしょう。以下に、代表的な症状とその持続期間の目安を示します。

症状腫れ・むくみ圧痛・違和感表情時のつっぱり感
発生時期の目安施術当日〜翌日翌日〜3日後以降施術後すぐ〜1週間程度
継続期間の目安約3日〜1週間1〜2週間、長くて1か月程度表情に慣れるまで断続的に続く

ほとんどの症状は自然に改善していきますが、強い痛みや違和感が長く続く場合には、早めに医師に相談することが大切です。

感染や内出血などのリスクがある

溶ける糸リフトは切開を伴わない分、比較的リスクの少ない施術とされていますが、まったくリスクがないわけではありません。術後に腫れ内出血むくみなどが見られることがあり、特に内出血は全体の約26%に発生するとされます。さらに、稀に糸の挿入口から細菌が侵入し、感染を引き起こすケースも報告されています。主なリスクには次のようなものです。

  • 内出血や腫れは数日から1週間ほど続く場合がある
  • 感染が生じると、発赤や熱感、しこりなどを伴うことがある
  • 糸の位置や皮膚の厚さにより凹凸やしこりが現れることもある
  • 浅い層への挿入では、糸が透けたり浮いたように見えることがある

リスクを最小限に抑えるには、衛生管理が徹底された医療機関を選び、術後のセルフケアも丁寧に行うことが重要です。施術経験の豊富な医師と相談し、自身の肌状態に適した施術計画を立てましょう。

仕上がりに左右差や凹凸が出る場合がある

糸リフトは、糸を皮下に挿入してたるみを引き上げる施術ですが、骨格や皮膚の状態によっては、仕上がりに左右差凹凸が生じることがあります。特に左右で脂肪量や皮膚の厚みが異なる場合は、同じように糸を入れても引き上がり方に差が出やすいです。こうした仕上がりの不均一は、以下のような要因でも引き起こされることがあります。

  • 骨格や皮膚に左右差があると、糸の作用に差が生じやすい
  • 糸の深さや本数が適切でない場合、凹凸やつっぱりが出る
  • 術後の腫れやむくみにより、一時的に非対称に見えることもある

また、これらの症状は時間とともに落ち着くこともありますが、術前のカウンセリングで医師と十分にすり合わせることが、自然な仕上がりを目指すうえで重要です。

費用とメンテナンスコストがかかる

溶ける糸リフトは、吸収性の糸を使用する施術で、効果の持続期間はおおよそ半年から2年程度に限られます。糸が体内で吸収されるとリフトアップ効果が弱まるため、見た目を保つには定期的な再施術が必要になります。こうしたメンテナンスを前提とした場合、費用面の負担が長期的にかさむ点は見逃せません。

また、施術ごとの価格は糸の本数や部位によって変動しやすく、事前の見積もりよりも高額になるケースもあります。代表的な目安としては、以下のような例が挙げられます。

両頬に6〜12本の糸を使用した場合:約20万〜30万円

首まわりなど広範囲の施術:約20万〜40万円

このように、繰り返しの施術とその都度のコストを考慮したうえで、自分の希望や予算に応じた計画を立てることが大切です。

糸リフトを長持ちさせるコツ

糸リフトは、即効性のあるリフトアップ効果が得られる一方で、施術後の過ごし方によって持続期間に大きな差が出る美容施術です。ここでは、糸リフトを長持ちさせるための具体的なコツについて解説します。

施術後1週間は大きく口を開けないようにする

糸リフト後の1週間は、糸が皮下に定着する重要な期間にあたります。この時期に表情筋が大きく動くと、リフト効果の低下につながるおそれがあるため注意が必要です。特に口まわりの施術を受けた方は、食事や会話の際も意識して顔の動きを控えることが求められます。以下のような行動は避けましょう。

  • 無意識に大きく口を開ける(あくび・笑顔・食事など)
  • 固い食べ物を強く噛む
  • 大声で話す、長時間話す
  • 思いきり笑う、表情を大きく動かす

糸がしっかりなじむまでの間は、こうした動作を控えることでズレや緩みのリスクを軽減できます。仕上がりの維持を考えるなら、術後の丁寧な過ごし方が欠かせません。

マッサージや顔を強くこする行為は控える

糸リフト後は、糸が皮下組織になじむまでの間に強い刺激を加えると、ズレや効果の低下を招くおそれがあります。特に施術後2〜4週間は、肌への摩擦圧力を避けることが大切です。以下のような行為には注意しましょう。

  • マッサージや顔を強くこする洗顔:糸の固定がゆるみ、リフト効果が損なわれる可能性がある
  • 強めのフェイシャルエステやピーリング:摩擦によって炎症や内出血の原因となる
  • 洗顔や保湿時の強い摩擦:糸の周辺に刺激を与え、違和感が長引くことがある

スキンケアの際はやさしい手つきで、肌をこすらないよう心がけましょう。術後の丁寧な扱いが、施術効果を長持ちさせるポイントになります。

固い食べ物を避けて咀嚼による負担を減らす

糸リフト後の肌は、挿入された糸が皮下組織に定着するまでとても繊細です。この期間に硬い食べ物を噛むと、頬や顎に負担がかかり、糸のズレや引きつれにつながるおそれがあります。特に施術から1週間程度は、以下のような食品を意識的に避けることが推奨されます。

  • フランスパンやピザの耳など硬くて噛み切りにくい主食
  • ステーキや唐揚げなど咀嚼力を必要とするおかず
  • おせんべいやナッツ類など顎に負担をかけやすい間食

一方で、おかゆや豆腐、ゼリーなど柔らかい食事を選ぶことで、無理なく回復を促しやすくなります。術後の安定した仕上がりを目指すためにも、日々の食事選びは丁寧に行いましょう。

術後1週間は飲酒・激しい運動・サウナを控える

溶ける糸リフトの術後は、見た目以上に肌が繊細で、特に施術から1週間ほどは糸の位置が安定していません。この時期に過度な刺激を与えると、リフト効果が損なわれるおそれがあります。なかでも血行が促進される行動は、腫れや内出血、糸のズレといったトラブルにつながりやすいため注意が必要です。

そのため、術後は以下の行動を避けることが推奨されます。

  • 飲酒:血流が活発になり、腫れや内出血が悪化するリスクがある
  • 激しい運動:表情筋が過度に動くことで、糸のズレや左右差が生じやすくなる
  • サウナや長風呂:体温の上昇によりむくみが長引き、糸の定着が不安定になることがある

これらの習慣を控えることでダウンタイムの軽減が期待でき、リフト効果も安定しやすくなります。術後1週間は無理をせず、顔や身体への負担を減らす生活を意識することが、美しい仕上がりを長く保つための大切なポイントといえるでしょう。

歯科治療は1〜2週間ほど控える

糸リフトの施術後は、糸が皮下組織に安定するまでの期間、顔に過度な負荷をかける行動を避ける必要があります。なかでも注意したいのが歯科治療です。治療中は長時間にわたり口を大きく開けるため、頬やフェイスラインに力が加わりやすく、糸のズレや引きつれを招く可能性があります。特に左右差や仕上がりの不均衡が起こるリスクがあるため、多くのクリニックでは施術後1〜2週間の通院を控えるよう案内されています。

広範囲に糸を挿入した場合や、口元付近の施術を受けた方は特に注意が必要です。治療の予定がある場合は、事前に医師へ相談し、施術日程を調整することでリスクを回避できます。

HIFUなどのたるみ治療を定期的に併用する

糸リフトは施術直後からリフトアップ効果を得られる一方で、時間の経過とともに引き上げ力が徐々に弱まる傾向があります。そうした変化を補う手段として効果的とされているのが、HIFU(高密度焦点式超音波)との併用です。HIFUは皮膚の深部に熱エネルギーを届け、コラーゲンやエラスチンの生成を促進しながら、肌を内側から引き締める働きを持ちます。

この仕組みにより、糸で物理的に引き上げたフェイスラインをHIFUが内側から支えるかたちとなり、たるみの再発を防ぐことが可能です。特に術後3〜6ヶ月ごとにHIFUを取り入れると、安定したリフト効果の維持につながります。さらに、肌質の向上も期待できるため、美容医療に不慣れな方でも取り入れやすい方法といえるでしょう。

1〜2年おきにメンテナンス施術を受ける

溶ける糸リフトの効果は、使用する糸の素材や生活習慣によって異なりますが、一般的には半年から2年ほどとされています。そのため、リフトアップ効果を安定的に保つには、1〜2年ごとにメンテナンス施術を受けるのが現実的な方法です。特に30〜50代では加齢に応じて段階的にケアを行うことで、自然なフェイスラインを維持しやすくなります。

以下に素材別の効果持続期間と再施術の目安を示します。

糸の素材PDOPLLAPCL
効果の持続期間約6ヶ月〜1年半年〜1年おき約1.5〜2.5年
メンテナンス目安約1年〜2年1〜1.5年おき1.5〜2年おき

効果が薄れる前に定期的な処置を受けておくと、リフト力と肌のハリをより長く保ちやすくなります。また、ダウンタイムも短く済む傾向があるため、仕事や家庭に負担をかけたくない方にも適しています。

まとめ:自分に合った溶ける糸リフトで自然な若返りを叶えよう

溶ける糸リフトは、皮膚を切開せずに自然な若返りを実現できる美容施術として、30〜50代の女性を中心に注目を集めています。糸の素材によって効果の持続期間や仕上がりが異なり、たるみ改善フェイスラインの引き締め美肌効果など多くのメリットが期待できます。

安全性の高さやダウンタイムの短さに加え、繰り返しの施術が可能な点も大きな魅力です。ただし、効果を長く維持するには、術後の過ごし方や定期的なメンテナンスが重要となります。自分の肌悩みやライフスタイルに合った糸リフトを選び、上手に取り入れて自然なエイジングケアを続けていきましょう。

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SUPERVISING DOCTOR 監修医情報

院長 白井 邦雄

  • 1984年 聖マリアンナ医大 卒業
  • 1998年 横浜美容クリニック 開業
  • 日本美容外科学会会員
  • 日本整形外科学会会員
  • 日本美容外科医師会会員

十仁病院横浜院、その他大手美容外科病院の院長として30年の経験、
実績がある美容外科の第一人者。
誠実で良心的な医療に対する真摯な姿勢が、多くの患者様から信頼され共感を生んでいる。