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2025年10月21日

糸リフトの持続期間はどのくらい?種類別の違いから長持ちのコツまで徹底解説

糸リフトの持続期間はどのくらい?素材別の違い年齢別の目安効果を長持ちさせるコツまで徹底解説。後悔しないために必要な本数や注意点も詳しく紹介します。

年齢とともに気になってくる顔のたるみやフェイスラインのゆるみ。そんな悩みを「切らずに手軽にリフトアップできる」として人気なのが、糸リフト(スレッドリフト)です。しかし、「どのくらい効果が続くの?」「すぐ戻るって本当?」と、持続期間に関する疑問や不安を抱える方も少なくありません。実際、使用される糸の種類や本数、施術部位、さらには体質や生活習慣まで、さまざまな要因が持続性に影響します。

そこで今回は、糸リフトの持続期間の目安や種類ごとの違い、長持ちさせるためのポイントをわかりやすく解説します。後悔しない選択をするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

糸リフトとは?

糸リフト(スレッドリフト)は、皮膚を切らずにたるみを引き上げる美容医療の一種です。コグ(棘)付きの溶ける糸を皮下に挿入し、フェイスラインや頬、口元に現れる下垂脂肪を物理的に持ち上げることで、顔全体をすっきりと見せる効果が期待されます。

さらに、糸が組織を刺激することでコラーゲンの生成が促され、ハリやツヤのある肌へと導きます。施術直後から変化を感じやすく、ダウンタイムも短いため、周囲に気づかれにくい点も魅力です。

糸は時間の経過とともに体内に吸収されますが、その過程でリフトアップ効果が持続し、自然な若々しさを保ちやすくなります。

糸リフトの持続期間が短いと感じる理由

糸リフトを受けたものの「思ったより早く戻った」「すぐに効果が薄れた」と感じる方は少なくありません。ここでは、糸リフトの効果が短く感じられる主な理由について解説します。

糸の種類や分解速度による影響

糸リフトの持続期間は、使用する糸の素材によって大きく左右されます。現在主流の吸収糸には「PDO」「PLLA」「PCL」などがあり、それぞれ分解速度や張力の持続性が異なります。

PDOは比較的早く吸収され、やわらかく自然な仕上がりになる反面、持続期間は1年前後と短めです。一方でPCLは約2〜3年かけて分解されるため、長期間にわたりリフト効果を維持しやすい傾向があります。

ただし、糸が体内に残っていても、張力が失われれば効果は薄れるため、単に“溶けるまでの期間”だけでなく、自身のたるみの程度やライフスタイルに合った素材を選ぶことが重要です。

素材PDO(ポリジオキサノン)PLLA(ポリ乳酸)PCL(ポリカプロラクトン)
吸収期間約6〜12か月約18〜24か月約24〜36か月
主な特徴柔軟で扱いやすく初回に人気張力が強く、しっかり引き上げるやわらかく長期安定、違和感が少ない
持続期間の目安約6か月~1年約1年半〜2年約2〜3年

素材の違いを理解したうえで、年齢や肌の状態に合った施術を選ぶことが、満足度の高い仕上がりにつながります。

施術部位の動きによる影響

表情筋の動きが活発な部位では、糸の種類に関係なく糸リフトの効果が比較的早く薄れる傾向があります。たとえば口元や頬は、会話や咀嚼、笑顔などで日常的に頻繁に動かすため、糸にかかる負荷が大きくなりやすい部位といえます。その結果、引き上げた状態を長期間維持するのが難しくなることもあります。早い方ですと1~2か月で効果が無くなります。

一方で、筋肉の動きが比較的少ないフェイスラインやこめかみでは、糸が安定しやすく、リフトアップ効果がより長く続くとされています。

施術部位フェイスライン口元
動きの頻度少ない多い非常に多い
持続しやすさの傾向◎ 安定しやすい△ 動きで効果が低下しやすい× 早期に戻る可能性が高い

施術部位ごとの特性をあらかじめ理解し、自身のたるみの状態に合った部位選定を行うことが、満足度の高い仕上がりにつながります。施術前には、医師との十分な相談を通じて、リスクや持続性の見込みを確認しておくと安心です。

糸の本数不足による影響

糸リフトの持続期間が短く感じられる背景には、挿入された糸の本数が十分でなかった可能性も考えられます。引き上げ効果は、たるみの状態や部位に応じて適切な本数を用いることで発揮されますが、必要な本数を下回ると、リフト効果が弱くなったり、持続力が乏しくなったりする恐れがあります。

特に広範囲にわたるリフトアップを望む場合には、本数の見極めが重要です。一般的に、以下のような本数が目安とされています。

  • 4〜6本:軽度なたるみの予防や微調整を目的としたケースに適している
  • 8〜12本:自然な引き上げ効果が期待でき、見た目の変化を実感しやすい水準とされる
  • 14本以上:明確なたるみに対応しやすく、仕上がりの満足度が高まりやすい傾向にある

「すぐ戻った」「変化がわからなかった」と感じた方は、仕上がりに対する希望と施術内容のバランスにギャップがあった可能性も否めません。納得のいく結果を得るためには、施術前のカウンセリングで本数や部位の配分について丁寧に相談することが大切です。

体質や生活習慣による影響

糸リフトの効果は、使用する糸の種類だけでなく、施術を受ける人の体質や日常の習慣によっても大きく左右されます。特に代謝が活発な体質の方では、糸が想定より早く吸収される傾向があり、リフトアップの持続期間が短く感じられることがあります。また、肌の回復力を妨げる生活習慣も見逃せません。なかでも注意したいのが以下の要素です。

  • 喫煙による血流の悪化で、コラーゲンの生成が鈍くなる
  • 紫外線ダメージによって肌の弾力が失われやすくなる
  • 睡眠不足や慢性的なストレスが、ターンオーバーの低下を招く

こうした影響が積み重なると、糸の性能が十分に発揮されず、効果が早期に弱まってしまうことがあります。持続力を高めたい方は、生活習慣を整えることも大切です。

糸リフトの種類ごとの持続期間の違い

糸リフトの効果がどのくらい続くのかは、使用する糸の種類によって大きく異なります。ここでは、代表的な糸素材であるPDO・PLLA・PCLや最新の特殊糸ごとの持続期間の違いについて解説します。

PDO(ポリジオキサノン):半年〜1年程度

PDO糸は、糸リフトで最も広く使用されている吸収性の糸であり、施術後およそ半年から1年ほどで体内に吸収されます。比較的リーズナブルな価格帯で、安全性にも優れているため、美容医療がはじめての方にも選ばれやすい傾向があります。糸が吸収されていく過程ではコラーゲンの生成が促されるため、リフトアップ効果に加えて美肌効果も期待できる点が特徴です。

持続期間は他の素材と比べてやや短めですが、自然な仕上がりと顔全体への柔軟な適応力から、ナチュラルな変化を望む方に適しています。再施術の目安は、おおむね1年ごとが一般的とされています。

項目素材吸収期間持続期間特徴向いている人
内容PDO(ポリジオキサノン)約6か月〜1年約6か月年〜1年(コラーゲン効果を含め1年半前後)中程度の引き上げ力・コラーゲン増生力が高いはじめて糸リフトを受ける方・自然な変化を求める方

PLLA(ポリ乳酸):1年半〜2年程度

PLLA(ポリ乳酸)は、リフトアップ力が高く、肌内部の弾力を引き出す働きにも優れた素材です。施術直後は糸による物理的な引き上げが実感でき、時間の経過とともにコラーゲン生成が促されるため、美肌効果も持続します。体内でゆっくり吸収されるため、リフト効果は約1年半から2年程度続くとされます。特に中〜重度のたるみに悩む方や、1回の施術で長く効果を得たい方に適しています。

ただし、糸がやや硬いため、仕上がりの自然さを左右するのは医師の技術です。経験豊富なクリニックを選ぶことで、満足度の高い結果が期待できます。

項目素材吸収期間持続期間特徴向いている人
内容PLLA(ポリ乳酸)約18〜24か月約1年半〜2年高いリフト力・強いコラーゲン生成・美肌効果も期待できる中〜重度のたるみに悩む方/効果の長さを重視する方/2年おきの施術を希望する方

PCL(ポリカプロラクトン):2〜3年程度

PCLは、糸リフトに使用される素材の中でも特に持続力に優れており、2〜3年の長期にわたって効果が期待できます。分解スピードが非常に遅いため、コラーゲン生成が継続しやすく、肌のハリや弾力を長く保てる点が特長です。

フェイスラインや首元などの広範囲にも安定的に作用するため、年齢によるたるみが進行している方に適しているといえるでしょう。価格は他素材よりやや高めですが、施術回数を減らしながら効果を長く維持したい方には、費用対効果の面でも満足度が高くなります。

項目素材吸収期間持続期間特徴向いている人
内容PCL(ポリカプロラクトン)約24〜36か月約2〜3年分解が遅く持続性が高い/長期的にコラーゲンを生成効果の長さを重視する人/再施術の頻度を抑えたい人

テスリフトなど最新の特殊糸:2〜3年程度

テスリフトは、PDO素材に3Dメッシュを融合させた構造を持つ最新の特殊糸で、従来の糸リフトに比べて効果の持続期間が長いのが特長です。PDOは体内で1年ほどかけて吸収されますが、メッシュ部分が皮下組織と一体化するため、吸収後もリフトアップ効果が2〜3年継続します。

また、コラーゲン生成も活発になり、肌のハリや弾力が向上する美肌効果も期待できます。「できるだけ長く持たせたい」「再施術の回数を抑えたい」と考える30〜50代の方にとって、持続力と仕上がりの両立ができる理想的な選択肢といえるでしょう。

項目素材吸収期間持続期間特徴向いている人
内容PDO(ポリジオキサノン)約24〜36か月約2〜3年バーブ+3Dメッシュ構造により、糸吸収後も組織との一体化で効果が長持ち効果の長さを重視したい人/再施術の頻度を減らしたい人/中〜重度のたるみが気になる人

【年齢別】糸リフトの持続期間の目安

年齢によって肌の弾力や代謝が異なるため、糸リフトの持続期間にも差が生じます。ここでは、年代別に見る糸リフトの持続期間の目安について紹介します。

20代後半〜30代前半の持続期間の目安

20代後半から30代前半は、肌の弾力が比較的保たれているため、糸リフトの効果を実感しやすく、持続性にも優れた世代といえます。一般的な目安としては、20代後半で約2年、30代前半では1年半〜2年ほどが想定されています。

特にこの年代では、たるみの改善に加え、フェイスラインの形成や予防目的で施術を選ぶ方も多く見受けられます。ただし、効果の持続期間は糸の種類や施術本数、生活習慣などにより個人差があるため、あくまで参考値として捉えることが重要です。

30代後半〜40代の持続期間の目安

30代後半から40代にかけては、フェイスラインのゆるみやほうれい線の目立ちが深刻化しやすく、糸リフトの持続性にも個人差が表れやすくなります。この世代では、肌の弾力や代謝の低下により、糸の種類や本数、施術技術によって効果の持ち方が変わるのが特徴です。

一般的には30代後半で1年〜1年半、40代では1年程度が目安とされます。より長期の効果を求める場合は、吸収の遅いPCL素材の糸を選ぶことで、1年半〜2年ほど維持できる可能性があります。

50代以上の持続期間の目安

50代に入ると皮膚や筋膜の衰えが進行し、たるみや深いシワが現れやすくなるため、糸リフトの効果にも個人差が生じやすくなります。持続期間の目安は約6か月〜1年半とされており、糸の種類や本数、肌の状態によって前後するのが一般的です。

リフト力や肌再生効果に優れた糸を選べば、1年〜2年程度の持続が見込まれる場合もあります。フェイスラインのたるみには6〜12本、中顔面には4〜8本、顔全体のリフトアップには20本前後が必要とされることがあります。

効果を長く保つには、適切な糸の選定に加えて、施術後の生活習慣を見直し、医師と丁寧に治療計画を立てることが重要です。

糸リフトの持続期間を長くするコツ

糸リフトの効果をできるだけ長く保ちたいと考える方は少なくありません。しかし、「すぐ戻った」「思ったより短かった」と後悔しないためには、施術後の過ごし方やケアの方法が重要です。ここでは、糸リフトの持続期間をできるだけ長くするための具体的なコツについて解説します。

適切な本数を挿入する

糸リフトの効果を長く維持するためには、たるみの程度や施術部位に応じて、適切な本数の糸を挿入することが大切です。本数が足りないと引き上げが不十分になり、早期に元の状態に戻ったように感じることがあります。特にフェイスラインや頬のような広範囲をしっかり支えるには、片側6〜8本、両側で12〜16本の使用が推奨されることもあります。

たるみの程度軽度中程度重度
推奨本数(両側)4〜6本8〜12本12〜16本以上
効果の傾向微調整向き・ナチュラルな変化明確な変化が感じられやすい広範囲のたるみ改善・長期的な満足感

糸リフトは吊り橋のケーブルに例えられることがあり、多くの糸で面を支えることで、持続力と安定性が高まると考えられています。理想的な仕上がりを得るには、医師とのカウンセリングで希望と状態に応じた本数をしっかり相談することが重要です。

施術部位を刺激しない

糸リフトの効果を長く保つには、施術後の肌への刺激をできるだけ避けることが欠かせません。特に術後1〜2か月は、糸が皮下組織に定着するまでの重要な時期です。この期間に無理な動作や接触が加わると、糸の位置がずれてリフト効果が弱まる可能性があります。

刺激によるリスクを避けるためには、以下のような行動に注意が必要です。

  • 顔を強く擦る、押す
  • 横向きやうつ伏せで寝る
  • 硬い食べ物を噛む
  • 大きく口を開ける、歯科治療を受ける

これらは、糸の安定を妨げたり、痛みやズレの原因になるおそれがあります。術後はなるべく仰向けで寝るよう意識し、やわらかい食事を心がけることが大切です。

大きく口を開けない・硬い食べ物を避ける

糸リフトの効果をより長く維持するには、施術後しばらくのあいだ口元の動きに注意を払うことが大切です。特に「大きく口を開ける動作」や「硬い食べ物の咀嚼」は、皮下に挿入された糸へ負荷をかけてしまい、ズレやコグの引っかかりが外れる原因となります。施術後1〜2週間は、あくびや大きな笑い声、歯の治療といった行為は控えるのが賢明です。

また、ステーキや煎餅のような硬くて噛みごたえのある食事は避け、小さく切ったやわらかい食材を選ぶとよいでしょう。糸が定着するまでの期間を丁寧に過ごせるかどうかで、リフトアップ効果の持続に差が出ます。無意識に表情が大きく動く場面でも、穏やかな動作を意識することが求められます。

紫外線対策やスキンケアを徹底する

糸リフト直後の肌は非常にデリケートであり、紫外線や乾燥によるダメージを受けやすい状態です。なかでも紫外線は、生成されたコラーゲンを破壊し、リフト効果を早期に弱める原因となるため注意が必要です。

日焼け止めや帽子を活用し、季節を問わず紫外線から肌を守る意識が求められます。さらに、乾燥によって肌のハリが損なわれる恐れがあるため、毎日の保湿ケアも怠らないことが大切です。

施術後は特に肌への摩擦を避けながら、以下の点に配慮してスキンケアを行いましょう。

  • SPF30以上の日焼け止めを毎日使用することで、紫外線によるたるみの進行を抑えられる
  • セラミドやヒアルロン酸を含む保湿剤は、肌の弾力維持に役立つ
  • 洗顔時は泡でやさしく包み込むように洗うことで、糸のズレを防げる

術後のセルフケアを丁寧に行うことが、糸リフトの持続力を左右します。

定期的に再施術やHIFUを組み合わせる

糸リフトの効果を持続させるには、一定の間隔で再施術を行ったり、HIFU(高密度焦点式超音波)を組み合わせたりする方法が効果的です。糸リフトは皮膚を物理的に引き上げる施術であり、HIFUは深層部に熱を加えて引き締めるため、それぞれ異なる層へ働きかけることで相乗効果が期待できます。特に施術から2〜3か月後にHIFUを受けると、コラーゲンの生成が促され、肌のハリや弾力が強まります。

また、半年から1年ごとに糸を追加してメンテナンスを行えば、リフトアップ効果を安定的に維持しやすくなります。自身の年齢やたるみの程度に応じて、信頼できる医師と相談しながら、最適な施術スケジュールを設計することが重要です。

まとめ:糸リフトの持続期間を理解して賢く施術を選ぼう

糸リフトは、糸の種類や本数、施術部位、さらには体質や生活習慣によって持続期間が大きく左右されます。「すぐ戻った」「やらなきゃよかった」と後悔しないためにも、施術前に正しい知識と期待値を持つことが重要です。

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SUPERVISING DOCTOR 監修医情報

院長 白井 邦雄

  • 1984年 聖マリアンナ医大 卒業
  • 1998年 横浜美容クリニック 開業
  • 日本美容外科学会会員
  • 日本整形外科学会会員
  • 日本美容外科医師会会員

十仁病院横浜院、その他大手美容外科病院の院長として30年の経験、
実績がある美容外科の第一人者。
誠実で良心的な医療に対する真摯な姿勢が、多くの患者様から信頼され共感を生んでいる。