日本美容外科医師会認定
フェイスリフトの主な失敗例や原因をわかりやすく解説。糸リフト・切開リフトのリスク比較や、信頼できる医師・クリニック選びのポイントも紹介。失敗を防ぐ対策を知り、後悔のない施術を目指しましょう。
年齢とともに気になるたるみやシワの改善を目的に、フェイスリフトを検討する方が増えています。しかし「芸能人でも失敗している」「糸が透けた」「不自然な表情になった」など、SNSやブログでのネガティブな体験談に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。特に美容医療に初めて触れる方にとっては、施術の種類や医師の選び方、リスクとの向き合い方など、事前に知っておくべき情報が多く存在します。
フェイスリフトとは？
年齢を重ねると、頬やフェイスラインのたるみが気になり始める方が少なくありません。こうした悩みに対し、フェイスリフトはリフトアップを図る手段として注目されています。最近では、切らずに行える施術法も登場し、選択肢が広がっているのが特徴です。ここでは、フェイスリフトの基本的な種類とその特徴について解説します。
切開フェイスリフト
切開フェイスリフトは、耳の周囲やこめかみ付近を丁寧に切開し、皮膚だけでなく筋膜（SMAS）層まで引き上げることで輪郭全体を整える施術です。糸リフトより長い持続が期待でき、年齢とともに進んだたるみにも対応しやすい点が特徴といえます。
一方で、術後の腫れや内出血、傷跡の可能性があるため、事前に把握しておくと不安の軽減につながります。特に医師の技術差が結果に表れやすく、カウンセリングの質も仕上がりを左右するため、慎重な検討が欠かせません。さらに、術後の生活で注意点を守らない場合、引きつれ感や左右差が残るケースもあります。
糸リフト
糸リフト（スレッドリフト）は、メスを使わずにたるみの改善を目指すフェイスリフト施術の1つです。皮下に特殊な吸収性の糸を挿入し、コグ（トゲ状の突起）によって組織を物理的に引き上げることで、フェイスラインや頬のたるみをリフトアップします。また、糸が肌内部を刺激することでコラーゲンの生成が促進され、ハリや弾力の向上にもつながります。
以下は、主な糸の種類とその特徴をまとめたものです。
| 素材 | PDO | PLA | PCL |
| 吸収までの目安 | 約6〜8か月 | 約12〜18か月 | 約18〜24か月 |
| 特徴 | 分解が早く、比較的安価で広く使われている | 中程度の持続力があり、肌への刺激も少なめ | 長期間のリフト効果が期待できるが、コストがやや高め |
この施術はダウンタイムが短く、日常生活への支障を抑えやすいため、忙しい方にも選ばれています。ただし、医師の技術力不足や糸の選定ミスが原因で「引きつれ」や「左右差」などのトラブルが起こることもあります。こうしたリスクを避けるためには、カウンセリング時に自身の希望を丁寧に伝え、経験豊富な医師と相談しながら施術方針を決めることが重要です。
ミニフェイスリフト
ミニフェイスリフトは、耳の周囲を小さく切開し、皮膚や筋膜（SMAS）を引き上げてフェイスラインのたるみを整える施術です。切開範囲が限定されるため、ダウンタイムが短く、仕事や家庭への影響を抑えたい方にとって現実的な方法となります。特に頬のもたつきが気になり始めた30〜40代の女性から選ばれやすく、大がかりな手術に抵抗がある方にも適しています。
ただし、改善できる範囲には限りがあり、たるみの進行が進んでいるケースでは十分な変化を感じにくいこともあるでしょう。また、仕上がりの自然さや満足度は医師の技術力に大きく左右されます。価格や立地だけで判断せず、カウンセリングの丁寧さやアフターケア体制、実績なども含めて慎重に検討することが重要です。
フェイスリフトの主な失敗例
フェイスリフトは、加齢によるたるみを改善し若々しい印象を取り戻せる美容施術として人気がありますが、実際には「傷跡が目立つ」「引きつれが残る」「左右差が出る」といった失敗例も報告されています。ここではフェイスリフトでよくある失敗例について解説します。
傷跡が目立つ・ケロイドになる
切開を伴うフェイスリフトでは、傷跡が目立ち、ケロイドのように盛り上がるといったトラブルが発生することがあります。特に耳の前後や髪の生え際は視線が集まりやすく、縫合の精度や術後の管理によって傷の仕上がりに大きな差が生じます。
さらに、体質的にケロイドができやすい人や皮膚が薄い人は、通常よりも瘢痕が残りやすく注意が必要です。紫外線や摩擦といった外的刺激によって、赤みが長く続くケースも報告されています。
こうしたリスクを避けるには、経験豊富な医師による繊細な施術に加え、ダウンタイム中の適切なケアが欠かせません。施術前には、傷が残りにくい縫合法を採用しているか、また体質に応じた予防策について十分な説明があるかどうかを確認しておくことが重要です。
引きつれ・表情が不自然になる
フェイスリフトで起こりやすい失敗例の1つに、引きつれや表情の不自然さがあります。過剰に皮膚を引き上げたり、筋膜の処理が不十分だったりすると、笑顔がこわばる、表情の左右に違和感が出るといった症状が見られます。こうしたトラブルは、顔の構造に対する理解が浅い医師や、技術が未熟な施術者によって引き起こされることが少なくありません。術後の違和感が強い場合、日常生活に支障をきたすケースもあります。
また、糸リフトでも同様のリスクは存在します。糸の挿入角度や引き上げ方向に問題があると、顔全体が引っ張られたような印象を与えるため、自然な表情が損なわれるおそれがあるのです。こうした事態を避けるには、解剖学に精通した医師による的確な処置と、施術前の丁寧なカウンセリングが欠かせません。仕上がりの美しさだけでなく、表情の自然さまで配慮できる医師を選ぶことが、後悔のない施術につながります。
左右差が生じるｎ
フェイスリフトでは、仕上がりに左右差が表れることもあります。もともと人の顔には軽度の非対称があるため、施術後に完全な対称性を実現すること自体が難しい側面がありますが、医師の経験不足や引き上げ処理の偏りが加わると、不自然な差が強調される場合があります。
特に糸リフトは、挿入角度や糸の張力がわずかに狂うだけでも輪郭の印象に差が生じやすく、切開リフトでも皮膚やSMAS層の扱いに偏りがあると、笑ったときの表情の動き方に違いが出ることもあるのです。その結果、施術前よりも非対称が気になってしまう方もいます。 こうしたリスクを抑えるには、左右差の原因や再現性について丁寧に説明できる医師を選ぶことが大切です。カウンセリングで対称性への理解や調整力が示されているかを確認すると、安心感を持って施術を検討できます。
肌がボコボコ・凹凸になる
フェイスリフト後に肌の表面が凹凸になる症状は、特に糸リフトで起こりやすいトラブルの1つです。糸の挿入位置がずれていたり、深さが均一でなかったりすると、表面に違和感のあるふくらみやへこみが生じる可能性があります。左右の引き上げ力に差がある場合や、過剰なテンションがかかっている場合にも、こうした症状が出ることがあるのです。
また、皮膚の薄い方や脂肪の少ない部位では、糸の存在が浮き出てしまい、コブのように見えるケースも見受けられます。一時的な腫れや内出血によって凹凸が目立つこともありますが、多くは時間の経過とともに目立たなくなるでしょう。ただし、医師の技術が未熟であったり、術前の確認が不十分だったりした場合は、自然な回復が見込めず、修正治療が必要になることもあります。
このような失敗を避けるには、解剖学的な理解が深く、糸の特性や挿入方法を熟知した医師のもとで施術を受けることが重要です。
糸が透ける・糸のトラブルが起こる
糸リフトでは、糸が皮膚の表面に影響を与え、「透けて見える」「浮き上がる」といった症状が起こる場合があります。皮膚が薄い方や糸を浅い層へ挿入したケースで目立ちやすく、特に頬やこめかみはリスクが高い部位です。さらに、挿入した糸がわずかにずれたことでしこりが生じたり、触れた際に違和感を覚えたりする例も見られます。
糸のトラブルは、医師の技量や事前の確認不足が影響することが多く、施術経験が豊富なクリニックほど回避しやすい傾向です。自分の肌質やたるみの程度に適した糸の種類や本数を見極められているかどうかが重要で、負荷の大きい引き上げを避ければリスク軽減にもつながります。カウンセリングの際には、糸の挿入層や仕上がりのイメージを具体的に確認し、施術後に問題が起きた場合の対応体制まで把握しておくと安心です。
効果が感じられない・すぐに戻る
フェイスリフトの中でも、糸リフトで多く見られる失敗例として「リフトアップ効果が感じられない」「数週間から数か月で元に戻ってしまう」といったケースも報告されています。その要因には、医師の技術不足や糸の挿入位置の誤り、たるみの程度に対する施術選択のミスマッチなどが挙げられるでしょう。特に皮膚のたるみが強い場合には、糸リフトよりも切開リフトのほうが適していることがあります。
下記は、代表的な施術ごとの効果持続期間の目安です。
| 施術法 | 糸リフト | 切開リフト |
| 効果の持続期間（目安） | 約6か月〜1年半 | 約5〜10年 |
| 特徴 | ダウンタイムが短く戻りやすい | 長期的な効果が期待できる |
効果をしっかり実感したい場合は、事前にたるみの状態を丁寧に診断してもらい、自分に合った施術を見極めることが重要です。カウンセリングが短時間で終わるクリニックや、契約を急がせる説明がある場合は慎重な判断が求められます。
皮膚壊死・血腫・感染などのトラブルが発生する
フェイスリフトでは、まれに皮膚壊死や血腫、感染といった重篤なトラブルが発生するおそれもあります。特に切開リフトは皮膚を広範囲に剥離するため、血流が低下しやすく、壊死のリスクが高まる傾向です。感染は、施術中の衛生管理不足や術後のケアが不十分な場合に生じやすく、腫れ・熱感・膿の排出などが現れることもあります。
| トラブル例 | 皮膚壊死 | 血腫 | 感染 |
| 主な原因 | 血流障害、強すぎる牽引 | 術中・術後の出血 | 衛生管理不良、免疫低下 |
| 症状の一例 | 黒ずみ、皮膚の壊死 | 腫れ、痛み、皮膚変色 | 熱感、膿、発熱 |
こうしたリスクは、医師の技術やクリニックの管理体制によって大きく左右されます。施術を検討する際は、症例数やカウンセリングの丁寧さ、術後フォローの体制までしっかり確認しておくことが重要です。
顔面神経麻痺・感覚異常になる
フェイスリフトでは、顔面神経麻痺の可能性は無いですが、感覚異常が生じる例が報告されています。施術時に神経や周囲組織へ負担がかかると、皮膚の感覚鈍麻が現れる場合があります。切開リフトは皮膚の剥離範囲が広いため、一時的に皮膚の感覚が鈍くなることがあります。時間の経過で必ず改善します。
代表的な症状は以下のとおりです。表では症状の内容と起こりやすい部位を整理しています。
| 症状の種類 | 顔面神経麻痺 | 感覚異常 |
| 内容の例 | 片側の口角が下がる、眉が上がらないなど | しびれ・感覚の鈍麻など |
| 起こる部位 | 頬・額・口周り | 頬・耳周辺 |
安全性を高めるには、顔の構造に精通した医師を選ぶことが欠かせません。施術前にリスクや回復の見通しを詳しく確認し、信頼できるクリニックで検討を進める姿勢が重要といえます。
フェイスリフトで失敗する原因
フェイスリフトは加齢によるたるみの改善を目指す美容施術ですが、医師選びや施術内容によっては「思ったような効果が出ない」「不自然な仕上がりになった」といった失敗につながるケースもあります。ここでは、フェイスリフトで失敗が起こる主な原因について解説します。
医師の技術不足・経験不足によるもの
医師の技術や経験が乏しい場合、フェイスリフトでは仕上がりに不具合が生じやすくなります。たとえば、皮膚の引き上げが不均一になると、顔に左右差が出たり、表情が不自然になったりすることもあるでしょう。SMAS層へのアプローチが不十分なケースでは、術後すぐに元の状態に戻ってしまう例も見受けられます。
また、糸リフトでは糸の挿入角度や位置がずれることで、肌の凹凸や透けが目立つこともあります。これらのトラブルは、顔面の解剖構造に対する理解の浅さや、施術経験の少なさが主な要因です。信頼できる医師を選ぶには、過去の症例数や専門性、カウンセリングでの説明の丁寧さなどを総合的に見極めることが大切です。
カウンセリング不足によるもの
フェイスリフトの失敗には、施術前のカウンセリングが十分に行われないまま進めてしまう点が関係する場合もあります。特に「どの部位をどれほど引き上げたいか」や「自然な表情を保ちたい」といった希望が適切に共有されていないと、完成後に認識のズレが生じやすいです。リフトアップの強さや切開の位置、術後の経過に関する説明を曖昧に受け取った状態で施術を受けると、効果が弱かったり、逆に引き上げが強く見えてしまったりと満足度が下がる原因にもなります。
また、顔の構造やたるみ具合への診断が浅いまま施術方法を決めてしまうと、想定外の仕上がりにつながるおそれがあります。
術式や糸の種類の選択ミスによるもの
術式や糸の種類を適切に選べない場合、フェイスリフトの効果が乏しくなったり、表情が不自然に見えたりする恐れがあります。たとえば皮膚のたるみが強い方に糸リフトのみを施すと、十分な引き上げが得られず、早期に戻ってしまうかもしれません。
さらに、糸の素材や形状が肌質に合っていないと、凹凸や引きつれ、透けなどの肌トラブルにつながることもあります。これらは、肌の状態や年齢などを正確に評価しないまま施術法を決定した結果といえるでしょう。
皮膚やSMAS層の処理範囲が不適切によるもの
皮膚やSMAS層（表在性筋膜）の処理範囲が不適切だと、フェイスリフトの効果が得られにくくなります。特にSMAS層へのアプローチが不十分なまま皮膚だけを引き上げると、リフトアップ効果が短期間で消失するおそれがあるのです。一方で、SMAS層を過剰に処理すると、かえって顔の動きに支障をきたすケースも見られます。処理範囲ごとのリスクには、以下のような傾向があります。
- 皮膚のみの処理：数か月でたるみが戻る、効果が実感しにくい
- 適切なSMAS処理：自然な表情を保ちつつ、効果が長く持続
- SMAS層を過剰に引き上げた場合：引きつれや左右差、違和感の残存
このように、SMAS層の扱いは施術結果を左右する重要なポイントです。顔の構造を見極めたうえで、適切な処理範囲を設定できる医師を選ぶことが、失敗を避けるポイントとなるでしょう。カウンセリングで施術内容を丁寧に確認しておくことも大切です。
解剖学的知識の不足によるもの
フェイスリフトは、皮膚だけでなく筋膜（SMAS）や脂肪層など、顔の複雑な構造に働きかける高度な施術です。顔面解剖の知識が不十分な医師が行うと、神経損傷や血管障害といった深刻な問題が起こる可能性があります。 たとえばSMASの処理が甘いと効果が長続きせず、引き上げすぎれば表情の不自然さにつながるおそれもあります。さらに、神経の走行を把握しないまま切開を行えば、麻痺や左右差などの後遺症が残ることも否定できません。こうしたリスクを避けるには、顔の構造に精通した医師を選ぶことが前提です。カウンセリングでは、施術の内容や注意点について、納得のいく説明が受けられるかを確認しましょう。
術後ケア・生活習慣の乱れによるもの
術後のケアや生活習慣が乱れると、フェイスリフトの仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があります。特に術後間もない時期は、体への負担が大きい行動を避ける必要があります。次のような点には十分注意しましょう。
- 喫煙・飲酒：血流が悪化し、傷の治りが遅れるため2週間以上控える
- 入浴：熱い湯は腫れを悪化させるため、短時間のシャワーにとどめる
- 激しい運動や外出：刺激を避けるため、術後1週間は安静を心がける
- 栄養の偏り：肌の再生に必要なビタミンCやたんぱく質を意識的に摂取する
これらの配慮を怠ると、腫れや内出血が長引いたり、仕上がりに左右差が出たりするおそれがあります。医師からの指示を守るとともに、日常の過ごし方にも気を配ることが、満足のいく結果につながります。
過度な期待や誤情報によるもの
フェイスリフトに対して過度な期待を抱いたり、SNSなどで広まる誤った情報を鵜呑みにしたりすると、術後に落胆したりトラブルを招くおそれがあります。特にビフォーアフター画像や成功談だけを参考にすると、現実とのギャップに悩まされやすくなります。以下は、実際によくある誤解と注意点です。
- 一度の施術で半永久的に若返る → 効果は数年かけて緩やかに薄れる
- 誰でも劇的に変われる → 骨格や皮膚の状態により効果には個人差がある
- 糸リフトは手軽で安全 → 感染や左右差、持続力不足などのリスクもある
満足度の高い結果を得るには、信頼できる医師との丁寧なカウンセリングを通じて、正しい知識を身につけ、現実的な期待を持つ姿勢が大切です。
フェイスリフトの失敗を防ぐための対策
フェイスリフトは若返り効果が期待される一方で、「失敗した」「後悔した」といった声も少なくありません。ここでは、フェイスリフトの失敗を未然に防ぐために知っておきたい具体的な対策について解説します。
医師の実績・症例数を確認する
フェイスリフトで失敗しないためには、施術を担当する医師の実績や症例数を事前に把握しておく姿勢が欠かせません。経験が乏しいと、糸の挿入位置や引き上げの角度がずれ、左右差やたるみの残りにつながるおそれがあります。そこで、医師選びでは次の点を整理しながら確認すると判断しやすくなります。
- 症例数が十分にあり、フェイスリフトを日常的に担当しているか
- リフトアップを専門領域として扱う医師か
- Before／Afterの症例が複数提示されているか
- 学会認定や専門医資格を取得しているか
カウンセリングでは、これらの要素を踏まえて具体的に相談することで、自分の悩みや仕上がりのイメージを丁寧に理解してくれる相手かどうかを判断できます。経験値だけでなく、説明のわかりやすさや相性も含めて見極めれば、より納得のいく選択に近づきます。
美容外科学会専門医の資格を確認する
フェイスリフトを安全に受けるためには、担当医師が十分な知識と技術を持っているかどうかを見極める必要があります。特に注目すべきは、「日本美容外科学会（JSAPSまたはJSAS）専門医」といった専門資格の有無です。これらは、解剖学的理解や美容外科手術に関する高度な技術を習得している医師であることを示すものといえます。
下記の表は、主な認定団体とその取得条件です。資格を得るには、一定の研修期間や症例数、試験の合格など、厳格な基準を満たす必要があります。
| 資格名 | 日本形成外科学会専門医 | 日本美容外科学会（JSAPS）専門医 | 日本美容外科学会（JSAS）専門医 |
| 認定団体 | 日本形成外科学会 | 研修年数・実務経験・専門医試験の合格 | 日本美容外科学会（JSAS） |
| 主な条件 | 日本美容外科学会（JSAPS） | 美容外科での実績・論文発表・学術活動など | 実技試験・学会参加・規定症例数の提出など |
これらの資格の有無は、多くの場合クリニックの公式サイトや医師紹介ページで確認できます。
カウンセリングで仕上がりイメージをしっかり共有する
フェイスリフトの失敗を避けるには、施術前のカウンセリングで仕上がりイメージを明確に共有することも大切です。特に「どこを、どの程度引き上げたいのか」「自然な印象を重視したいか」など、自分の希望を具体的に伝えることが重要です。 医師の症例写真やシミュレーションを参考に話し合うと、完成像のギャップを減らせます。曖昧なまま進めると、仕上がりに違和感を覚える原因にもなりかねません。納得できるまで丁寧に確認を重ねる姿勢が、後悔のない結果へとつながります。
リフトアップの方向・方法を医師と確認する
フェイスリフトで満足のいく仕上がりを目指すには、施術前のカウンセリングでリフトアップの方向や範囲を丁寧に確認することも不可欠です。たるみの状態や皮膚の質感は人によって異なり、画一的な引き上げでは不自然な表情や左右差が生じやすくなります。特に、骨格や筋肉の流れに逆らった方向で引き上げると、引きつれや違和感の原因になるおそれがあります。
そこで施術前には、以下のような項目を確認しておくと安心です。
- 引き上げの方向（上斜め・水平など）や部位ごとの調整
- リフト範囲（フェイスラインのみか、頬から首までか）
- 手法の違い（糸リフト・切開リフト・SMAS処理の有無）
- 希望イメージの共有（写真や図でのシミュレーション）
事前に納得のいく説明を受けることで、自分に合った施術計画を立てやすくなり、満足度の高い結果につながります。
信頼できるクリニック・医師を選ぶ
フェイスリフトで後悔しないためには、信頼できる医師やクリニックを慎重に選ぶことも大切です。施術の満足度は医師の技術と対応力に大きく左右されるため、料金や広告だけで決めるのは避けましょう。選定時には、以下の点を意識して比較すると失敗のリスクを下げられます。
- 専門医資格の有無（形成外科や美容外科学会の認定など）
- 症例数や術後写真の公開状況
- カウンセリングの丁寧さや説明のわかりやすさ
- 第三者サイトの口コミやレビュー評価
希望や不安に真摯に向き合ってくれる医師を見つけることが、安心感と満足度につながります。
SMAS法などの施術法も視野に入れる
フェイスリフトの失敗を防ぐには、皮膚の表面だけでなく、筋膜層（SMAS）へのアプローチを含めて施術法を検討することが大切です。SMAS法は皮膚の下にある表在性筋膜を引き上げ、たるみの根本改善や自然な仕上がりが見込める手術法とされています。皮膚のみを引き上げる方法では効果の持続期間が短い傾向にあり、長期的な結果を求める方にはあまり適していません。
施術内容が本人の希望や状態と合っていないと、効果が不十分になったり、表情の違和感につながる可能性も否定できません。リスクを避けるには、施術法の特性を理解したうえで、医師と丁寧に話し合う姿勢が求められます。
術後のケアと生活習慣に気を配る
フェイスリフトを成功させるには、施術後の過ごし方も非常に重要です。特に施術直後は腫れや内出血が起こりやすく、日常生活における注意が必要となります。医師の指示に従い、適切なケアを心がけましょう。
術後に推奨される行動には、以下のようなものがあります。
- 施術部位の冷却で腫れや内出血を軽減する
- 運動や入浴を控え、血行の促進を避ける
- 喫煙・飲酒は控え、感染や回復の遅れを防ぐ
- 就寝時は頭を高く保ち、顔のむくみを抑える
- 紫外線対策や保湿を徹底し、肌の炎症を防ぐ
これらのケアに加えて、睡眠不足や偏食など、肌の老化を進める生活習慣を見直すことも大切です。日々の行動が仕上がりに大きく影響するため、施術後も気を緩めずに生活を整えていきましょう。
現実的な期待値を持つ
フェイスリフトを成功させるには、施術の限界や持続期間を事前に理解し、過度な期待を避けることが大切です。SNSや口コミには「10歳若返った」「たるみが完全になくなった」といった声もありますが、効果の現れ方には個人差があり、誰にでも劇的な変化が起きるとは限りません。特に糸リフトは切開リフトよりも効果が穏やかで、持続期間も短い傾向があります。
「一度の施術ですべてが解決する」と思い込まず、自身の肌質や年齢、たるみの程度を踏まえて現実的な目標を立てることが重要です。カウンセリングでは理想像だけでなく、施術に伴う制約やリスクも含めて医師と丁寧にすり合わせましょう。自分に適した方法を冷静に見極められれば、不安を抑えつつ納得感をもって施術に臨めるようになります。
まとめ：フェイスリフトの失敗を防ぐために正しい知識を身につけよう
フェイスリフトは加齢によるたるみ改善に効果的な施術ですが、医師の技術不足や不十分なカウンセリング、術後ケアの怠りなどにより、失敗や後悔につながるリスクも存在します。糸リフト・切開リフトそれぞれに特有のトラブルや注意点があり、事前にその違いや経過、リスクを理解しておくことが大切です。また、症例実績や資格、カウンセリングの質など、クリニック・医師選びも重要なポイントとなります。
失敗を防ぐには、現実的な期待値を持ちながら、信頼できる医療機関で丁寧な説明を受けることが不可欠です。正しい情報を元に自分に合った施術を選び、後悔のないフェイスリフトを目指しましょう。
横浜美容クリニックでは、カウンセリングから施術、アフターケアまで院長が一貫して担当し、患者様一人ひとりに合わせた丁寧なサポートを行っています。豊富な実績と安心できる料金体制に加え、充実したアフターフォローで術後の不安にも対応しているのが特長です。フェイスリフトを検討される方は、信頼できる環境で納得のいく相談を重ね、安心して理想の若返りを実現しましょう。
