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2025年10月16日

フェイスリフトの後遺症とは?主な後遺症や原因、防ぐ方法まで徹底解説

フェイスリフトの後遺症として、神経麻痺・感染症・引きつれ・糸のトラブルや傷跡が目立つ、とネットなどではまことしやかに書かれていますが、神経麻痺は医療ミスでもなければ起こり得ませんし、感染症を引き起こすことは現代の医療ではあり得ません。本記事では、症状別の原因と防ぐための対策を詳しく解説。信頼できる医師の選び方や術後ケアのポイントも紹介しています。

フェイスリフトは、たるみやシワを改善し、若々しい印象を取り戻すための有効な美容医療の1つです。しかし、その一方で「糸が浮き出た」「傷跡が目立つ」といった後遺症が生じるリスクもゼロではありません。術式の違いや医師の技術力、衛生管理の体制によっては、ダウンタイムが長引いたり、思わぬトラブルに発展してしまう可能性もあります。

そこで今回は、フェイスリフトによる主な後遺症の種類と原因をはじめ、防ぐための対策や信頼できる医師・クリニックの選び方まで徹底的に解説しています。美容医療に不安を感じている方や、これから施術を検討している方にとって、安心してフェイスリフトを受けるための基礎知識が得られる内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

フェイスリフト全般で起こりうる後遺症

フェイスリフトは高いリフトアップ効果が期待できる一方で、傷跡などのトラブルも有り得ます。ここでは、フェイスリフト全般に共通して起こりうる主な後遺症について解説します。

神経損傷による麻痺や感覚異常

フェイスリフト手術では、皮膚の下にある筋膜(SMAS)を処理する過程で、顔面神経に接近することはありません。ごくまれに皮下を剥離した際、頬や耳後部の感覚鈍麻、違和感を生じることがありますが、これらの多くは一時的なもので、術後3か月~半年で必ず正常に戻ります

感染症や血腫などの合併症

フェイスリフト手術では、術後に腫れや痛みが生じるだけでなく、出血や血腫といった合併症が発生することもあります。特に切開を伴う施術では皮膚や血管への操作が増えるため、出血による血腫が形成されるリスクが高まり、場合によっては皮膚の変色や圧痛を伴う腫れが起こります。状態にあわせた処置が必要になります。感染症においては、処方された抗生剤を指示通り服用する限りは合併することはほとんどありません。

こうした合併症のリスクは、術後のケア体制や執刀医の経験に大きく左右されます。そのため、術前カウンセリングでは合併症への対応方針や予防策を丁寧に説明してくれる医師を選ぶことが重要です。

顔の引きつれ感

フェイスリフト後の後遺症として顔の引きつれや左右差が生じることはありませんが、むしろ切らない糸リフトでは起こりやすい後遺症です。術直後から3日目まではつっぱりが目立つ場合がありますが、1週間目の抜糸の頃にはほとんど無くなります

肌の凹凸や不自然さ

フェイスリフト後には見られませんが、糸リフトでは、挿入位置の浅さや方向のずれにより、皮膚が盛り上がったりくぼんだりすることがあります。多くは時間の経過とともに軽減しますが、改善しない場合は修正施術が必要になることもあるため、事前に医師の技術とデザイン力を見極めることが重要です。

口の開けづらさや痛みが残る

フェイスリフト後の一時的な後遺症として、口を大きく開けづらくなることがありますが、1週間~2週間目には改善します。糸リフトの場合は、糸の挿入位置や角度が適切でないと、筋肉や神経に負荷がかかり、口の動きに支障をきたす恐れがあります。このような違和感は多くの場合、時間の経過とともに軽減していきますが、症状が長引いたり、引きつれが強く残る場合には、糸の除去や再評価が必要になることもあります。

頭皮や毛根への影響による脱毛

フェイスリフトでは、経験の浅い医師の施術によっては頭皮や毛根に影響がおよび、切開線に沿った脱毛が見られる場合もあります。髪の毛の中で切開する場合は、毛包斜切開で行うので、脱毛は起こりません。体質や皮膚の緊張、喫煙習慣などもリスク要因となり、術後に赤みやケロイド状の盛り上がりが生じた場合は、脱毛範囲が広がることも否定できません。 また、糸リフトでも挿入位置が毛根に干渉したり、過度な牽引が加わったりすると、局所的な抜け毛が起きることがあります。ほとんどの場合は半年ほどで自然に回復しますが、切開範囲によっては2〜5mm程度の痕が残る可能性もあります。

糸リフト特有の後遺症

糸リフトは切らずにリフトアップができる美容施術として人気ですが、その特性ゆえに起こりやすい後遺症も存在します。ここでは、糸リフト特有の後遺症とその原因、予防策について解説します。

糸が透けて見える・浮き出る

糸リフトの施術後に見られるトラブルの1つが、「糸が透けて見える」「肌表面に糸の輪郭が浮き出る」といった症状です。これは、挿入位置が浅すぎたり、太めの糸が用いられた場合に起こりやすいとされます。特に皮膚が薄い部位や、もともと肌の層が繊細な方では、糸の影が浮き上がってしまうケースが少なくありません。

また、施術直後に強く顔をこすったり、口を大きく開ける動作を繰り返すと、皮下の糸が動いて表面に押し出されるリスクも考えられます。こうした事態を避けるには、皮膚の厚みや質感に合わせた糸の選定と、適切な挿入深度の判断が欠かせません。

万が一、透けて見える状態になったとしても、ヒアルロン酸の注入などで目立たなくできる場合があります。根本的なリスクを避けるには、事前の丁寧なカウンセリングと術後の慎重なセルフケアが重要です。

糸が皮膚から飛び出す

糸リフトの後遺症としてごくまれに起こるのが、糸が皮膚の表面から飛び出してしまう状態です。これは、糸の挿入が浅すぎる場合や、加齢によって皮膚のハリや弾力が低下している場合に生じやすくなります。施術直後に顔を強くこすったり、大きな表情を繰り返すことで糸がずれ、皮膚を突き破るリスクも高まります。また、糸の太さや硬さが肌質に合っていない場合、異物反応によって露出につながることもあります。

このようなトラブルが起きた際は、決して自分で触れたり抜いたりせず、施術を受けたクリニックにすぐ相談してください。必要に応じて糸の除去や位置調整、炎症があれば薬による処置が行われます。糸の飛び出しは頻度の低い事例ですが、医師の技術や施術後の過ごし方によって、十分に予防することが可能です。

効果が持続しない・後戻りしてしまう

糸リフトには、施術後しばらくして元の状態に戻ったように感じる「後戻り」のリスクもあります。リフトアップや小顔効果を一時的に実感できても、数か月以内に変化が薄れるケースも報告されています。短い場合は1~2か月で効果が薄れます。

一番の原因は、食事や会話などで頬の筋肉を動かすため、糸のコグ(トゲ)による引っ掛かりが外れてしまうため、と言われています。

他には、糸の本数が不足している場合や、皮膚や脂肪の厚み、コグ(トゲ)がしっかり組織にかからないことが挙げられます。特に頬の脂肪が多い方や、表情の動きが大きい方では、糸の固定が不安定になりやすく、効果が持続しにくくなる傾向があります。 以下は、代表的な糸の種類と持続期間の目安です

糸の種類PDOPLLAPCL
持続期間の目安約6~12か月約1.5~2年約2~3年
特徴自然な仕上がり。短期向け。強い引き上げ力を持つ。柔軟性があり、長期持続型。

施術後の1か月間は、顔のマッサージや過度な表情運動を控える必要があります。

切るフェイスリフト特有の後遺症

切るフェイスリフトは、皮膚だけでなく筋膜や深層組織にまでアプローチするため、高いリフトアップ効果が期待できます。しかしその反面、傷跡・耳の変形・など、外科手術特有の後遺症が生じる可能性も否定できません。ここでは、切開を伴うフェイスリフト特有の後遺症について解説します。

顔面神経麻痺や感覚神経麻痺が残る可能性はありません

切るフェイスリフトは、皮膚だけでなく筋膜や深層組織にまで作用する外科的な施術ですが、顔面神経や感覚神経に損傷が及ぶ可能性は全くありません。顔面神経は表情筋を動かす役割を担っておりますが、筋肉内を走行するので筋肉の処置を行わないフェイスリフトでは顔面神経麻痺は起こりません。一時的に頬や耳のまわりに触れた感覚が鈍くなるといった知覚鈍麻が稀に起こることがありますが、3か月~半年で必ず正常に戻ります。

リスクを可能な限り抑えるためには、施術経験が豊富で安全性を最優先に考える医師を選ぶことが不可欠です。術前のカウンセリングでは、不安に思う点を丁寧に確認し、術式やアプローチに納得したうえで決断する姿勢が求められます。

リスクを可能な限り抑えるためには、施術経験が豊富で安全性を最優先に考える医師を選ぶことが不可欠です。術前のカウンセリングでは、不安に思う点を丁寧に確認し、術式やアプローチに納得したうえで決断する姿勢が求められます。

術後の腫れ・むくみ・内出血

切るフェイスリフトは高いリフトアップ効果が見込める一方で、術後に腫れ・むくみ・内出血が起こることがあります。特に腫れは術後2〜3日目に最も強く現れ、熱感を伴うこともあります。大きな腫れは1〜2週間で落ちつきます。喫煙習慣がある方や高血圧傾向にある方、また術後に活動量が多すぎる場合などは、腫れや内出血が起こりやすいです。

こうした症状による生活への支障を避けるには、ダウンタイムを見越した事前のスケジュール調整が不可欠です。さらに、冷却や安静頭の位置に配慮した睡眠姿勢など、セルフケアの徹底も回復を助けるポイントです。

傷跡やケロイドが残るリスク

切るフェイスリフトは、たるみをしっかり改善できる一方で、術後に傷跡やケロイドが残る可能性にも注意が必要です。耳の周囲や髪の生え際など、目立ちにくい部位を切開するのが一般的ですが、縫合技術や肌質によっては赤みや盛り上がりが長引くこともあります。特にケロイド体質の方は、傷口が硬く膨らみ、かゆみや痛みを伴うことがあります。

術後に適切な圧迫や保湿を怠ると、色素沈着や傷の悪化を招くおそれもあるため注意が必要です。ただし、ほとんどの場合、時間の経過とともに傷跡は白く薄い線状に落ち着いていきます。

耳の変形や皮膚の引きつれ

切るフェイスリフトでは、耳の前後を切開・縫合する工程を含むため、術後に耳たぶが下がったり、輪郭が歪んで見えるといった耳の変形が生じることがあります。また、皮膚を過度に引き上げると、頬や口元に不自然な引きつれが現れ、笑顔に違和感を覚える場合も見られます。

これらのリスクは、皮膚の余剰量の調整や張力設計、縫合の方向と深度など、術中の細かな判断に左右されます。医師が十分な経験と技術を持っていれば、耳の位置や皮膚の緊張を適切にコントロールし、自然な表情を保つ仕上がりが期待できます。万一、耳たぶの変形が起きた際も、多くは修正手術で改善が可能です。

麻酔による合併症はありません

切るフェイスリフトは外科手術でありますが、局所麻酔で十分行える手術なので、当院ではリスクのある静脈麻酔や全身麻酔は行いません。

したがって麻酔事故や合併症の可能性はほとんどゼロです。高血圧や心疾患の既往がある方は、手術リスクが高くなるため、事前の健康状態の確認と詳細な問診が重要です。

フェイスリフトで後遺症が発生する主な原因

フェイスリフトの後遺症は、施術ミスや術後のトラブルだけでなく、施術者の技術力やクリニックの衛生管理、さらにはカウンセリング不足といった“準備段階の問題”からも引き起こされる可能性があります。ここでは、フェイスリフトで後遺症が発生する主な原因について解説します。

医師の技術不足や経験不足による施術ミス

フェイスリフトは高い専門性が求められる施術であり、医師の知識や経験の差が仕上がりやリスクに大きく影響します。特にSMAS筋膜への処理が不十分だと、リフトアップ効果の持続力が乏しくなり、縫合の精度が低ければ傷跡が目立つおそれもあります。

なかでも技術不足が要因となりやすいトラブルには、次のような傾向が見られます。

  • 引き上げ力の調整が不適切な場合、表情が不自然に引きつる
  • SMAS層へのアプローチが浅いと、効果の持続期間が短くなる
  • 縫合技術が不十分な施術では、傷跡の盛り上がりやケロイド化が生じる

こうしたリスクを避けるには、顔の構造を正確に理解し、豊富な実績を持つ医師を慎重に選ぶことが重要です。症例写真や経歴を確認し、信頼できる医療機関で施術を受けるようにしましょう。

クリニックの衛生管理体制の不備

フェイスリフトは皮膚を切開する外科手術であり、術後の感染症リスクも常に伴います。特に、衛生管理が不十分なクリニックでは、傷口から細菌が侵入しやすく、炎症や化膿などの後遺症につながるおそれがあります。手術環境の清潔さは、医師の技術力と同じくらい重視すべき要素です。

以下のような衛生管理の不備は、感染リスクを高める原因になります。

  • 手術器具の滅菌が不十分、または使い回しがある
  • 手術室の換気や清掃が不十分で細菌が繁殖しやすい
  • スタッフの手指衛生が徹底されておらず、手袋交換が適切に行われない

こうした点は、患者側からは判断が難しいこともありますが、カウンセリング時に衛生管理の方針を尋ねることや、院内の清潔感を確認する姿勢がリスク回避に役立ちます。安全性を見極める際には、医師の経歴だけでなく施設全体の管理体制にも目を向けることが重要です。

適切なカウンセリング不足による認識のずれ

フェイスリフトにおいて、医師との認識が十分にすり合っていない場合、医学的に成功していても「理想と違う」「失敗だった」と感じてしまうことがあります。特に「自然に若返りたい」といった曖昧な要望では、仕上がりの判断を医師に委ねすぎてしまい、結果にギャップが生じることも少なくありません。これを避けるには、カウンセリング時に自身の希望や不安を具体的に伝えることが不可欠です。

また、医師からもリスクや変化の程度について現実的な説明を受け、両者で目標を共有しておく必要があります。なかでも以下の点は、施術前に必ず確認しておきたい事項です。

  • 仕上がりのイメージを写真などで共有できているか
  • 自分に適した術式が選ばれているか
  • 想定されるリスクが説明されているか
  • 術後の対応体制が整っているか

事前にこれらを確認することで、後悔のない選択につながります。

無理なデザイン・過度な引き上げによる負担

無理なデザイン設計や過度な引き上げは、フェイスリフトで起こりやすい後遺症の原因となります。糸リフトでは糸の固定力が強すぎると、頬や口元が引きつり、表情が硬くなることがあります。切開リフトでもSMAS層を必要以上に持ち上げると、顔全体のバランスが崩れ、不自然な印象を与えることがあります。こうした仕上がりの違和感は、術前のカウンセリングで希望や骨格に合った設計が不十分だった場合に起きやすくなります。

主に見られる影響には、次のようなものがあります。

  • 表情のひきつり:皮膚や糸が強く引かれたことによる緊張
  • 頬や口元のシワ強調:角度や力のかけ方が適切でない場合に発生
  • 左右差の目立ち:個人差を考慮せず、挿入位置が均一すぎると生じやすい

仕上がりの自然さを保つには、無理な引き上げを避け、顔全体の構造に配慮した施術計画が求められます。

フェイスリフトの後遺症を防ぐための対策

フェイスリフトによる後遺症は、施術前の準備や医師・クリニックの選び方次第で大きくリスクを減らすことが可能です。ここではフェイスリフトの後遺症を防ぐための具体的な方法について解説します。

技術力と経験のある医師を選ぶ

フェイスリフト後の後遺症を避けるには、高度な技術と実績のある医師を選ぶことが不可欠です。経験不足の医師による施術では、左右非対称や神経損傷といった深刻なトラブルが起こる可能性もあります。信頼できる医師かどうかを見極めるには、以下の点に注意を払うことが大切です。

  • 美容外科専門医など、専門資格を持っているか
  • フェイスリフトを年間100件以上行うなど、症例実績が豊富か
  • リスク説明が丁寧で、無理な勧誘がないか
  • 症例写真などを用いて仕上がりイメージを共有してくれるか

見た目だけでなく安全性にも直結するからこそ、時間をかけて慎重に判断することが重要です。

衛生管理が徹底されたクリニックを選ぶ

フェイスリフトは皮膚を切開する外科手術であり、衛生管理の不備は感染症や皮膚壊死といった後遺症の引き金となりかねません。特に手術室や器具の滅菌処理が不十分な環境では、傷口から細菌が侵入しやすく、合併症のリスクが高まります。クリニックの安全性を見極める際には、以下の点を事前に確認しておくと安心です。

  • 手術器具が適切に滅菌され、使い捨てが徹底されているか
  • スタッフが手袋の交換や手指消毒をきちんと行っているか
  • 院内全体が整理され、空調や換気も清潔に保たれているか
  • 感染症対策について、術前後の説明が丁寧にあるかどうか

こうした衛生面は一見地味に思われがちですが、後遺症を防ぐうえで非常に重要な判断基準です。複数のクリニックでカウンセリングを受け、自分の目で確かめながら慎重に選びましょう。

複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較する

フェイスリフトの後遺症を避けるには、施術前の情報収集と慎重な医師選びが極めて重要です。なかでも1か所だけで判断せず、複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較する姿勢が欠かせません。医師によって技術の熟練度や衛生管理、リスク説明の丁寧さに差があるため、自分に合った環境を見極めるには複数の視点が必要です。

比較する際には、以下のような観点に注目すると判断しやすくなります。

  • リスクや副作用について具体的に説明してくれるか
  • 自分の状態に合った術式を丁寧に提案してくれるか
  • 手術室や器具の清潔さ、消毒体制が整っているか
  • 後遺症が出た場合の対応や再診制度が明確かどうか

信頼できる医師と出会うためには、複数の意見を聞いたうえで不安を1つずつ解消し、自分にとって納得できる選択を見つけることが大切です。

無理のないデザインや施術計画を立てる

フェイスリフトの後悔を防ぐには、初期段階での無理のないデザイン現実的な施術計画も欠かせません。顔立ちやたるみの状態には個人差があり、画一的なリフトアップでは不自然な仕上がりになりやすいため、過度な引き上げは避ける必要があります。カウンセリングの際は希望や不安を丁寧に伝えたうえで、以下のような要素を事前に確認しておくことが大切です。

  • 引き上げの方向と強さが、骨格や左右差に応じて調整されるか
  • 切開線が髪の生え際や耳の形に沿い、目立ちにくいかどうか
  • SMAS筋膜への処理が確実に行われるか
  • 術後シミュレーションにより、仕上がりのイメージが共有できるか

納得のいく結果を得るためには、こうした設計を焦らず丁寧に進めることが重要です。

術後ケアと生活習慣を徹底する

フェイスリフト後の後遺症を防ぐには、医師の指示に基づく丁寧なケアと、生活習慣の見直しも大切です。術後1週間は腫れや内出血が出やすいため、激しい運動や飲酒は避けるのが賢明です。食事は胃腸に負担をかけない内容を意識し、十分な睡眠と安静を保つことで回復が促されます。

また、テープの交換や洗顔・洗髪のタイミングも、傷口への刺激を避けるため慎重に行う必要があります。以下に、日数ごとの主な注意点を整理しました。

術後日数の目安注意点とケア内容
当日〜3日目顔を濡らさず入浴し、テープは剥がさない。強い痛みや発熱があればすぐに連絡する。
4日目以降洗髪は可能だがこすらないよう注意し(削除)、内出血は2週間程度で自然に軽快する。
1週間以降抜糸を行い、軽い運動は再開できるが、飲酒やマッサージは引き続き控える。(削除)洗髪、洗顔が可能になる
1か月以降傷の硬さが和らぎ、日常生活への支障も少なくなる。

安心して回復を進めるためには、経過に応じて医師の診察を受けながら、無理のない生活を心がけることが大切です。

フェイスリフトの後遺症に関するよくある質問

フェイスリフトを検討する際、多くの方が気になるのが「後遺症のリスク」です。ここでは、フェイスリフトに関するよくある質問とその答えについて解説します。

フェイスリフト後に後遺症はどれくらいの確率で起こりますか?

フェイスリフトは見た目の若返り効果が高い反面、まれに後遺症が生じる可能性があり頬の知覚鈍麻などが見られることがあります。

また、切開部から細菌が侵入すると、化膿や腫れといった感染症が発生するリスクも否定できません。これらの症状は多くの場合一時的で回復しますが、医師の技術不足や衛生管理の不備があると、症状が長引く可能性もあります。リスクを最小限に抑えるには、経験豊富な医師を選ぶことが前提です。

そのうえで、施術前の丁寧なカウンセリングを通じて不安や疑問を解消しておくことが、安心して手術を受けるための重要な準備になります。

後遺症が残った場合は治療や改善は可能ですか?

後遺症が残った場合でも、適切な対応によって症状が改善する可能性は十分にあります。たとえば、術後に生じるしびれや感覚の鈍さは一過性であることが多く、一定の期間を経て自然に回復する傾向があります。赤みや盛り上がりが目立つ傷跡には、医師の指導のもとで外用薬レーザー治療を用いたケアが効果的とされます。

こうした後遺症を放置しないためには、わずかな異変でもすぐに医師へ相談し、早期の対応につなげる姿勢が大切です。術後のフォロー体制が整った信頼できるクリニックを選んでおくことで、万が一の事態にも落ち着いて対処できます。

糸リフトと切開リフトでは後遺症のリスクは違いますか?

糸リフトと切開リフトでは、後遺症のリスクや症状に明確な違いがあります。糸リフトは皮膚を切開せずに糸を挿入するため、腫れや内出血、左右差、糸の透けといった症状が生じやすい傾向にあります。一方、切開リフトは外科的手術に分類され、どちらを選ぶにしても複数のクリニックでカウンセリングを受け、自分の体質やライフスタイルに適した方法を慎重に見極めることが、後悔のない選択につながります。

ダウンタイム中に強い腫れや痛みが出たらどうすればよいですか?

ダウンタイム中は、腫れや痛みが一時的に強まることがありますが、これは回復過程でよく見られる生理的反応です。特に術後2〜3日目は炎症のピークにあたるため、顔が腫れぼったく感じられたり、ズキズキとした痛みが生じたりする場合があります。この期間は、処方された鎮痛薬を定期的に服用し、安静を保ちながら患部を保冷剤などで冷却するのが効果的です。

ただし、片側のみ極端に腫れる、熱感を伴う、あるいは鋭い痛みが長く続くといった異常がある場合は、血腫や感染の可能性も考えられます。少しでも違和感を覚えた際は、自己判断せず速やかに医療機関へ相談してください。適切な対応が後遺症の回避につながります。

後遺症を避けるために事前にできる準備はありますか?

フェイスリフトによる後遺症を防ぐには、施術前の準備が非常に重要です。まずは自身のたるみの状態と理想の仕上がりを医師と丁寧に共有し、効果とリスクの両面を正しく理解しておく必要があります。クリニックを選ぶ際には、専門資格の有無や症例実績アフターケア体制なども必ず確認しましょう。

また、術後のダウンタイムを無理なく過ごせるよう、仕事や家庭の予定を見直しておくことも欠かせません。さらに、術後の変化に戸惑わないよう心の準備を整え、周囲の反応に過度に振り回されない意識も大切です。技術面だけでなく、環境や心構えを含めた総合的な備えが、後悔のない施術へとつながります。

まとめ:後遺症リスクを正しく理解し、安心してフェイスリフトを受けよう

フェイスリフトは、若々しさを取り戻すための有効な美容施術ですが、その一方で後遺症のリスクもゼロではありません。しかし、こうしたリスクは医師の技術や衛生管理、術前のカウンセリング次第で大きく軽減できます。正しい情報をもとに信頼できるクリニックを選び、無理のない施術計画と丁寧なアフターケアを行うことが、満足のいく結果を得るための第一歩です。

フェイスリフトを安心して受けるためには、「どこで・誰に・どのように」施術を任せるかが最も重要です。後悔のない選択をするために、信頼できる専門医との対話を大切にし、自分に合った美容医療を選んでいきましょう。

SUPERVISING DOCTOR 監修医情報

院長 白井 邦雄

  • 1984年 聖マリアンナ医大 卒業
  • 1998年 横浜美容クリニック 開業
  • 日本美容外科学会会員
  • 日本整形外科学会会員
  • 日本美容外科医師会会員

十仁病院横浜院、その他大手美容外科病院の院長として30年の経験、
実績がある美容外科の第一人者。
誠実で良心的な医療に対する真摯な姿勢が、多くの患者様から信頼され共感を生んでいる。